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ジャンプの主人公の髪型はなぜツンツンしてるのか

毎日ミレニアル世代の仕事観を伺う取材をしていると、もう時代は圧倒的に変化しているなと感じます。もううちら40代は彼らの邪魔をしないことだけを意識していきていけばいいんじゃないかと思うな、最近。

そんな今日この頃、六本木ヒルズを横切っていたら、こんなポスターが。

週間少年ジャンプ展。


私、講演ではよく、漫画の登場人物のキャラクター(人格)と、髪型の相関関係についてお話します。


あだち充先生の漫画の中では、優等生はグラデーションベースのカットライン。これから成長するキャラクターはレイヤーベースのカットライン。とか。

髪型って、その人のキャラ(人格)を担う重要パーツなので、モブではない主要登場人物は、髪型を見ればだいたいどんなキャラかわかるようになっていると感じます。

女性キャラでいえば、前下がりはデキる女キャラ、毛先ワンカールのミディアムボブは好感主人公キャラ、とか。


男性キャラで言えば、ジャンプで連載されている主人公のヘアスタイルは、ほとんどが超ハイレイヤーのカットベース、つまりツンツンヘアです。

「ハイレイヤー」は、若さ、元気さ、無邪気さなどの象徴だから。

「努力、友情、勝利」がベースになる(といわれている)ジャンプにおいては、主人公は回を追うたびに(精神的に)成長していく物語が主流だから、いきおい主人公にはハイレイヤースタイルが多いのだと思う。

色は意外と寒色系、暖色系、どちらもあって、赤やオレンジなどの暖色系のキャラは(比較的)やんちゃなタイプが多くて、シルバーやブルーなど寒色系のキャラは(比較的)クールなタイプが多いように見受けられる。でも、これは髪型ほどわかりやすくは差別化されてないし、女性キャラほどわかりやすく差別化されていない。

というようなことを、ポスターを見て0.5秒くらいで考えてしまう私は、病気だなあと思います。


んでは、また。ローストホースに行ってきます。


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執筆 4時間
取材 2時間
読書 1時間

『女の運命は髪で変わる』もどうぞよろしくです。

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