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犯人しか知らない「証拠」

以前、島田紳助さんが、オール阪神巨人さんの漫才について話をされていて


たしか

「阪神巨人さんのすごいところは、観客に漫才の設定を信じさせることだ」って書いてあったんですよね。


そして、そこで例にあげられていたのが「この間1万円拾ってんねん」という言葉。その言葉のあとに「雨降ったからだと思うけど、ぴたーっとアスファルトにくっついてんねん」と続ける。


細かいニュアンスは忘れちゃったけれど、この「ぴたーってくっついてんねん」が紳助さんのいう「その場に立ち会った犯人しかわからない描写、つまり証拠」で、これがあるから、「ああ本当に1万円拾ったんだな」って思うんだとか。

別件。


見城徹さんが、林真理子さんに原稿の指導をしたときのことが書かれている自伝的エッセイがあるんだけれど、そこで見城さんが「向こうからウエイトレスがやってきた」というのと、「向こうから縦長のへそを持ったウエイトレスがやってきた」というのは、全然違うだろ? というような(記憶曖昧ですみません)やりとりがあった。


「縦長のへそ」ってところに、ウェイトレスの年齢やら、すらっとした体型やら、おそらくいい女なのであろうことやらが想像される。


そういうの、どうやったらうまく書けるようになるんだろうと思いながら、カフェでいろんな人観察してる。いま。


[本日のさとゆみ]

構成案準備 3時間

ゲラチェック 1時間




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