見出し画像

『女の運命は髪で変わる』の続編について

最近よく「『女の運命は髪で変わる』の続編は出ないんですか?」と聞かれます。サイン会では「2冊め、楽しみにしています」とよく声をかけていただきます。そのように言っていただけるのは、とても嬉しいことと感謝しています。90度腰を曲げて御礼。


また、発売直後から、いろんな版元さん(出版社さん)から、髪についての書籍の企画をいただきました。一番多かったのは、50代60代向けに特化した書籍をというご依頼。次に多いのがコミックエッセイ化、写真入りの解説本のご依頼です。こちらも、お声かけいただいてありがたいと思っております。


なのですが、髪をテーマにした新しい本を書く予定は今のところありません。

その理由はいくつかありまして、今日は、それについて書こうと思います。



1) この本をまだまだたくさんの人に読んでもらいたいので

ありがたいことに『女の運命は髪で変わる』は、7万部となって多くの方からご感想をいただいているのですが、まだ発売から半年しかたっていません。

ファッションや美容関連の書籍の寿命は短いとよく言われますが、この本はトレンドについて書いた本ではないので、もっともっと長い時間をかけて、一人でも多くの方に読んでもらえたら嬉しいなあと思っています。

なのでいまは、新しい本を書くよりも、この本のPRに力を注ぎたいと思っています。 

今年は書籍に関する講演を40回させていただいたのですが、来年は書籍の講演で47都道府県制覇を目指したい! という野望を持っております。皆様、ご連絡お待ちしております(笑)。特に、北北海道、北信越地方、山陰地方からのオファーをお待ちしております。



2)私に書けることはいったん書ききったと思ったので

1にもつながるのですが、この本は、ヘアスタイルの流行を紹介したものではなく、ヘアケアやスタイリング方法がメインの本でもありません。
15年間ファッション誌のライターとして活動してきた私が、ファッションやメイクやネイルやダイエットに対して、髪はどういう立ち位置なのか、美容院&美容師さんとの上手なお付き合いの仕方や、なりたい自分を髪で手に入れる方法を書かせていただいた本なので、来年になったら考えが変わるという性格のものでもないなあと思っています。

いま、書籍を読み返しても、付け加えたいことや削除したいことは、ひとつもないんですよね。

この本がきっかけで、たくさんトークイベントをさせていただいて、読者の方々の悩みに直接触れる機会が増えました。質問もたくさんいただきます。それに関して感じることやアンサーは、今のところコラムやブログで発信させていただければ、と思っています。

そして、新しく髪の本を出すのであれば、私が著者ではなく、全国のいろんな美容師さんの本を作るお手伝いをしたいと考えています。「2冊めを」とご依頼いただいた版元さんには、逆提案で、美容師さんの企画を持ち込ませていただいております。来年と再来年で、いくつか美容師さんの書籍の出版が決まりそう。わーい!



3)この本の担当編集さんからご依頼いただいてないので

この本は、担当の編集さんにご指導いただいたから書けた本でした。お世話になったので他の出版社さんのお仕事はちょっと……、というレベルではなく、そもそもその方が担当して下さらなければ書けなかった(書かなかった)本なんです。

私が著者じゃなくて、美容師さんが書いたほうがいいんじゃないかと言った私に、何度も丁寧に「ライターがこの本を書く意味」について説明くださいました。(この本ができるまでの裏側を編集さんが書いてくださった話はこちら

なので、このテーマに関して今後書籍を書かせていただくことがあるとしたら、今回ご担当くださった編集さんがもう1冊やりましょうとおっしゃったときだけ、と決めています。(でも、上記1と2の理由により、これからも続編をという話は出ないだろうと予想しています)



4)次に書く本は決まっています

そして実は次に私の名前で書く本は決まっています。10年ほど前に若くしてスキルス胃がんでお亡くなりになられた方の人生について書くノンフィクションになります。

この本は、『女の運命は髪で変わる』の企画が進行するだいぶ前から出版が決定していました。8年前に企画書を書き、それがやっと実現可能になったので、約1年半かけて90人の関係者の方々へのインタビュー取材をさせていただきました。

部数を積むタイプの書籍ではありませんが、私にとっては8年越しの大切な企画でして、この春発売予定です。



そんなこんなで、もし、『女の運命は髪で変わる』を読んでくださり、髪について興味を持った、もっといろいろ知りたい、という方がいらっしゃったら、ぜひこちらをフォローください。

satoyumi.com


そしてもしまだ読んでないよーという皆様は、ぜひ『女の運命は髪で変わる』も、読んでみてくださいませー。彼女さんや奥さんへのプレゼントにも♡

『女の運命は髪で変わる』(サンマーク出版)


今回、『女の運命は髪で変わる』を書かせていただいたことで、読者の方々と直接お会いできたり、この本をきっかけに人生が変わりましたというメッセージをたくさんいただくことができました。これは著者として書籍に関わらなければできなかった得難い経験でした。

一方で、私はこれからもライターとして、誰かの言葉を誰かに届ける仕事を核にしていきたいと考えています。


というわけで、三連休あけに大小おりまぜ12本分の〆切が待っているさとゆみでした。(このブログは一時的な現実逃避)

ライターの皆さん、年末進行、生き残りましょうね。生きて2017年を迎えましょう。

んではまた。ぐっばい。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?