シーツを毎晩替えると毎日がときめくか?【書アド検#2】
ライターさとゆみの、書籍に書かれているアドバイスを愚直に実行すると本当にいいことが起こるのかを検証するコーナー、略して、「書アド検」です。
なぜこんな実験をしようと思ったかはこちらから。
【①今回の検証書籍】
第2回めは、この本!
【②この本との出会い】
こんまりさんの本のファンです。どれくらいファンかというと、人生をときめかせるために、きゅんとこないデカパンをガンガン捨てたら、3日目の朝に、外に出るためのパンツがないことに気付いたくらいのファンです。
kindle版も買いました。特典映像とかみちゃったりしてね。
なのに、我が家が全く片付いていないのはどうしてだろう。そこはかとない矛盾というか、明らかなる矛盾を感じるよね。どうして片付かないのか、ほんとびっくりするよね。あんなにパンツ捨てたのに。
もっと言うと、片付けたいあまりに、もう、東京にきてから、5回も引っ越ししてる。何度も祭りしてるはずなのに。
ということは、遠く神棚の上においておいて、3冊目です。
表紙、可愛い!! パンツだよパンツ!!(と、思ってたけれど、ひょっとしてパンツじゃないのか? いや、パンツ、だよね? というか、そもそも! 女子はパンツとか言わずに、ショーツって言うべきなのか?)
【③この書籍に書かれているアドバイス】
フルカラー版の今回の本は、写真集+プチエッセイ的な仕立てで、さらさら読めます。とは言っても、内容が薄いわけじゃなくて、ぐっと深いとこにきてるというか、もう、片付けノウハウの域を超えて、自己啓発のど真ん中にいっている感あります。
というか、片付けというのは、結局人生に向き合うことなんだと思うし、何を取捨選択するのか、それに尽きるのだということがわかります。
物を選択しているようで、時間を選択しているし、人生を選択している。そのことに対して、とても自覚的に書かれている片付け本だなあと感じます。
さて、何を検証するか、なのですが、
具体的な取り組みとして書かれていたのは例えば
・玄関は毎日水拭き、靴の裏も毎日拭く
・玄関、トイレ、家の中心を清める
・寝る前に理想の暮らしのスクラップブックを眺める
・パジャマは絶対コットンかシルク
・おブラ様はひたすら可愛くものを揃えてVIP扱い
など。
書アド検的には、検証したい事項がいろいろあったのですが、なんといっても光り輝いていたアドバイスがこれですね。
・毎日シーツを替える!
なんと、
毎日シーツを替える!
2回言っちゃったよ。
ちょっと確認するんだけど、シーツって毎日替えるもんですか? 私は、まさかのひと言です。1週間に1回替えれば、私って、偉い。主婦的素質ある! って思ってたくち。冬とか2週間くらい、しきっぱなしとかまあ、あるよね、普通に。(ないのか? 私はダメ人間なのか? 普通の人はどうなんだろう)
で、これにトライすることにしました。
というのも、これ、実験検証に向いているって思ったから。
こんまりさんもこの本の中で、「毎日やるのは大変だから、3日に1回シーツ替えることにします」と言ったお弟子さんに「ダメです。10日でいいから、毎日替えて下さい」と言っています。
つまり、人間、習慣を変えようと思ったら、一気に短期にたたみかけてやるのがいいという教えなんですね。だから、まずは毎日10日間やってみることが大事。これ、この本の中で一番「なるほど」って思った所なんですよ。実は、この一文は、私がこの「書アド検」をやろうと思ったきっかけでもあります。
【④検証期間】
2014年5月19日〜6月1日(2週間)
【⑤書籍に書かれたアドバイスを実行した】
・まず、何はともあれ、シーツ買ったよ。
折しも、ダブルベッド生活をやめ、シングルの布団×2の生活にチェンジしたところだったので、シーツが夫用と私用の1セットずつしかなかった。しかも、シーツをまるっとくるむ袋状のやつ。これだとシーツをセットするのに5分くらいかかる。
絶対長続きしないだろうなあという予感があったので、コレ、買いました。
(画像は無印良品ネットショップより)
これを夫と私分の2セット、つまり4個買いました(息子氏は日によって、夫布団か私布団かその間かのどちらかで寝てます)。もともとの使いにくいシーツと合わせて3セット手持ちがあることになります。
このタイプは、ゴムなので、セットがらくちん。1分ですみます。(っていうか、いま、無印のサイト見て気付いたけど、30%オフになってるじゃん。なんかソンした気分だ……)
(閑話休題)
下の画像も無印良品ネットショップよりお借りしました。
この、ゴム付きのやつですね。いいですよ。毎日替えるなら、コレしかないと思います。フラットでもいいのかな。でも、うちは3人ともすごい寝相なので、フラットだと、朝にはシーツ無くなってそう。
あと、今回の検証には関係ないけれど、この無印の麻シリーズ、すごく気持ちいいです。シーツがあまりに気持ち良かったので、掛け布団用のカバーも購入しちゃいました。
さて、2週間、愚直に試してみました。
・毎日シーツを替えてみる1日め。使ったシーツは起きてすぐ洗濯機に放り込み、風呂場に干してから仕事に(まだ花粉が気になっていたため)。そうか、朝洗って干して行かないとダメなのか。結構面倒だな。
・毎日シーツを替えてみる3日め。夜は著者さんと書籍の発売打ち上げがあるため、家を出る前にシーツをセットしておかないと、夫と息子氏が私の帰宅前に寝てしまう。というわけで、朝起きてすぐ風呂場で乾燥干し。神奈川県でセミナーをしてから一度帰宅をして、シーツをセット。シーツをセットするために帰宅する自分に軽く「?」を感じる。でもまあ、14日間は愚直に頑張るのだ。
・毎日シーツを替えてみる4日め。今日もセミナーの後に会食があるため、シーツをセットしなきゃなんだけど、お昼寝しちゃって大慌てで家をでなきゃいけないことに。ダッシュでシーツだけ引きはがして洗濯機にぶちこみ、新しいシーツを布団のそばに置いて、シッターさんが好意でシーツをセットしてくれることに賭けて家を出る。帰宅すると、新しいシーツの上で息子氏すやすや眠っていて、シッターさん、GJ。
・毎日シーツを替えてみる7日め。このあたりで、もう、シーツを替えることは習慣になってきてる。なんか、朝起きてすぐシーツを洗濯機に放り込まないと気持ち悪い感じ。そういえば、シーツを替えてから、子どもの夜泣きが減った気がする。布団もマメに干すようになった。っていうか布団が毎日こんなにしっとりしちゃってるなんて気付いてなかったな。これ、放置してたらカビるじゃん。そして、今までTシャツやキャミで寝ちゃうこともあったけれど、必ずパジャマ(ちきりんさんオススメのパジャマです)を着て寝るようになった。「寝る」ということに対しての意識が底辺からちょっとあがったように感じる。
・毎日シーツを替えてみる10日め。何も伝えてなかったんだけど、夫が寝る前に「このシーツ、気持ちいいよね」と言った。マジ? 夫の人生ときめいた?w まあ、毎日替えるのが気持ちいいのか、このシーツ自体が気持ちいいのかは、わからないけれど、夫が何かいつもと違うと気付くくらいは、違うんだと思う。ここではじめて「実は、毎日シーツ洗って替えてるんだよね」と伝えてみた。
・毎日シーツを替えてみる13日め。もう、それほどストレスはなくて、習慣になっている。ただ、コレだけで、人生がときめくかどうかというと、特別そういうことはなくて、実際、毎日シーツを替えているベッドルームの横には、なんでこんなに増えるんだろうっていうくらい、新しい服が積み上ってる。
・毎日シーツを替える14日めは出張先の全日空ホテルで睡眠。我が家のシーツは替えないまま出てきたので、夫と息子氏は昨日と同じシーツで寝たはず。どうだったかな。ホテルのベッドってめちゃめちゃ気持ちいいっていつも思うんだけど、今回は、そこまで思わなかった。「あ、この感じ、今の家とおんなじかも」って思った。これ、すごいかも。我が家、いま、シーツに関しては、ホテルクオリティになってると言ったら言いすぎか?(言い過ぎ)
【⑥検証結果】
シーツを毎日替えることの一番効用は、
「毎日気持ちいい睡眠をして人生がときめく」ということよりも何よりも、
「行動を変えることはできて、習慣も変えることができる」という自信が生まれたことにありました。
「10日間習慣を変えれば、人生が変わる」「行動を変えるときは一気に短期に」「徐々にならすのではなく、最初に一気にギアを入れかえる」というこんまりさんの考え方に、直感的に「!」と飛びついて、2週間シーツを替え続けた私ですが、これ、ほんと、確かに真理だなあと思いました。
というわけで、さとゆみの「シーツを毎晩替えると毎日がときめくか?検証」は、★4つ。
★★★★☆
シーツを替えることだけで人生がときめいたり毎日がときめいたりはしなかったけれど、こんなにずぼらな私が毎日シーツを変えることができたってことは、おそらく、何でもそうやって習慣化できるんだろうと思えたことの先には、人生もときめいてくるんじゃないかと思えた。
この調子で、トイレを掃除したり、玄関を水拭きしたり、そして何より、そもそも、片付け祭りをだらだらやっとらんで、はやく終わらせようと思います。
んでは、また来週。ぐっばい。
(佐藤友美・ライターさとゆみ)
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