今日の読書#6 こども六法
2019年8月30日に販売された『こども六法』。
夏休み最終日に自殺を選んでしまうこどもが増える傾向にあることからそこに間に合うように発売された、とテレビか何かで知り、興味を持った。
著者がこの本を出版するに至った経緯は以下の通り。
小学5年から6年にかけて左手首を骨折するほどの暴力を伴ういじめをいじめを受け、中学受験を決意。東京の私立桜丘中学校に進学するも、今度はいじめ加害者となり、いじめ被害の苦痛を知る自身が加害者となってしまったことに衝撃を受ける。この経験からいじめ問題の複雑さと難しさを痛感し、いじめ問題への取り組みを決意。
私も小学生の時に、陰口を言われて傷ついたことがあるし、ふざけるつもりで友達のモノを隠してしまったこともある。どちらも今でも覚えているのは、心に傷がついたからなんだろうな。
この本には、いじめにあって困った時の具体的なアドバイス(残しておくべき記録など)や相談先、私たちが守られている権利などがわかりやすく(全てルビが振られている)書かれています。
残念ながら、ヘルプを出してくれたこどもを大人が救うことができなかった事案が報道されることもあるけれど、大人はこどもを守る義務があるのだ、ということもはっきりと書かれている。
誰でも、自分の幸福を追い求める権利があるし、一人ひとりがかけがえのない個人として尊重されている。それは全ての法律の基盤となる日本国憲法で定められていること。
大人になって改めて日本国憲法全文を読むと、尊いことを掲げているのだ、と背筋が伸びる思いがします。
こども六法というタイトルではあるけれど、ぜひ大人にも読んでほしい一冊。
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