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スズメバチは本当に悪者か?

なんだかんだ愛らしい顔ですよねスズメバチ。
近頃、夏が近づいてきたこともあり、スズメバチに関する話を置く見かけるようになってきました。中にはスズメバチを駆除するトラップについてのものもありますが、僕はこの時期のスズメバチの駆除には反対です。

スズメバチの特性

なぜ、この時期のスズメバチの駆除に反対なのかと言えば、この時期に見かけるスズメバチはたいていの場合女王バチであるからです。
女王バチはこれから卵を産み、働きバチを増やしていくため、逆に言えばこの時期に女王バチを殺してしまうと、夏に発生するハチはかなり減ります。 
おそらく、スズメバチトラップはいかに効率よくスズメバチの数を減らすかという考えに基づいたものなので、あえてこの時期に仕掛けるように推奨していたのだと思いますが、この時期にわざわざそれを集めて殺してしまうと夏に発生するスズメバチは激減することとなります。(種類にもよりますが女王一頭当たり200~400程度の子供を産むといわれています。)
「なんだ、いいことじゃないか」と思われるかと思われる人は多いかもしれませんが、危険生物としてのイメージが先行しがちなスズメバチは害虫の数を抑制したり、花の受粉を促成する益虫でもあります。
あまりにも数を減らしすぎればその年、毛虫が大量発生して木が禿げたうえ、毒毛が飛び散るみたいな事態が引き起こされかねません。
あくまでもバランスをとれる範囲であることが大切です。

スズメバチへの対処

では、駆除自体してはいけないのかと言えばそういうわけではありません。さすがに、家の軒下で巣を作ろうとしているみたいなことがあれば駆除しなければそれはそれで大変なことになります。
この時期のスズメバチは基本刺さない(女王なので)という話もありますが、普通に刺すことはできるようなので、殺虫剤を使ったり、踏みつぶすなど決して触れないように対処してください。手の上にのせたりする人を何人か知っていますが、普通に刺せる以上触って刺されたりした場合の責任は持てません。(というか僕はやりません)
最近は新聞紙とガムテープで偽物の巣を作ったり、スズメバチの巣を模したものを購入したりしたものを吊るしておくとスズメバチが寄り付かないなんて話もあります。
軒先に「ダミーハチの巣」をつるすとハチが寄り付かなくなるってホント? 専門家に聞いた(全文表示)|Jタウンネット (j-town.net)

上の記事内では専門家の方が科学的根拠がないと仰ってますし、僕も古い巣の隣に新しい巣を作った上に古い巣を新しい巣が飲み込んだのを見たことがあるので正直効果があるのか疑問ですが、興味がある人はやってみてもいいかもしれません。

まとめ

スズメバチは確かに危険な生き物ですが、別に人間を好きで刺しているわけでもなければ刺されさえしなければ人に利益をもたらす生き物です。うまく共存が図れればいいなと個人的に思います。
ほかの話でもそうですが、生態系にはバランスが大切です。

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