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発酵と保存食

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#奈良

お歯黒と灰汁から作る古代染色ラボ~発酵と植物と色の研究室~

古代の色を研究するメンバーが自主的に集まった古代染色の実験室をしています。 昭和初期まで使われていたというお歯黒を見たことありますか?乳酸発酵で1ヶ月かけてつくるんですが、歯を染める以外に、むちゃくちゃいい天然の媒染剤なんです。草木染めしたことある人は、天然の媒染剤がほとんどないことに気づくはず。でも染色講座はあっても媒染剤を作る講座はないんですよね。 それを自分たちで研究しながら手作りしようというメンバーが集うマニアックな実験室「古代染色ラボ」が9月に始まり、月一ベース

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干し柿と柿渋と柿酢を仕込む柿日和(体験募集中)

130年続く笠間藍染:新月の藍建てを訪ねる

以前、旅色プラスの連載で書かせてもらった笠間藍染の工房で藍建てを見学してきました。 こちらの工房は、少なくとも130年前から土間で藍を育てているという。4つの藍壺がワンセットになっていて、寒い時は中央の穴から籾殻を焚いてツボを常に温める。絶やすことなく続けて来た色だ。 そして、藍建をやるのは、昔から必ず新月の日と決まっている。最近では藍染の受注も減り、3−4ヶ月に一度、藍がなくなってきたら次をつくるのだそう。 こちらが徳島の蒅師、佐藤家から仕入れているという蒅。 初め