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ならいごとの旅

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世界の小さな村を訪ね、保存食や手仕事など昔ながらの知恵を学ぶ旅の記録
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2020年9月の記事一覧

植物と灰汁作りの知恵を探求する〜おばあちゃんのベロメーターをめざして〜

強い灰汁と、弱い灰汁80代以上のおばあちゃんたちに知恵の聞き書きをしていると、必ず出てくるのが灰汁のお話。染色のみならず、発酵食品の仕込みや、こんにゃくの凝固剤にも使われてきた灰がいかに生活の中で活かされ、重要な役割を担っていたのかに気づきます。 野生の麹菌を採集するとき、こんにゃくを固めるとき、藍のスクモを作る時にも灰汁を入れます。籾殻やクヌギ、樫の木、椿、藁。地域の気候や環境(たとえば、林業が主な地域では樫、蕎麦が美味しい地域は、そば殻など)によっても違います。昔は「は

古代染色ラボ(全5回)〜発酵と植物と色の研究室〜

2020.9.15 募集締め切りました。 === 発酵と植物と染色の知恵をテーマに毎回研究室のラボ形式で実験するメンバーを募集します。講師がいて、教えてもらったことを学ぶのではなくて、昔の文献をひもとき、自分たちでやってみて学ぶ形です。参加費は最低限の材料費と資料代をいただいています。 (研究会では媒染剤や技法を深掘りしますが、作った媒染剤などを使っての草木染色は各自で楽しんでください。奈良産キハダや染色用生薬の小分け販売もしています。) 定員:各回5名 料金:200