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エチオピア渡航記DAY13

6:20起床。7時間半くらい寝た!
エチオピア滞在中で、久しぶり(DAY4ぶり?)によく寝たかもしれない。
滞在を通して少しずつこれからやるべきことが見えてきたことで安心できたのだろう。

7:30過ぎまで日記を書いて、ご飯を買いに行った。パン屋さんに行って、帰ってきて食べながら日記を書いた。
日記では、エチオピアでの滞在を端から端まで記録しようとしているのでとにかく時間がかかる。

日記を書き終え、メールや連絡などをしていると8:30前に。歯磨きと片付けをしてホテルをチェックアウトした。

この歯磨きが大事だった。
昨日のように、チェックアウトしてから朝ごはんを買うことはできた。
でも今日はカッピング(コーヒーの味見)をする日だ。お口リフレッシュどころかお口リセットをする必要があった。

なる早でタクシー拾いたいなと思っていたら、きれいめなタクシーを発見。
「ICL(昨日の検査所)に行きたいんだけど」というと「コロナ?」と聞いてくるので、PCRのことねと「そうそう」と返して乗車。

「いくら?」ときくと「200ブル」というので、安いじゃん昨日の交渉は何だったんだ。と思いながら車内で日記を書き進める。

「着いたよ」というので降りようとすると全然違う場所に来ていた。
「ワシントンメディカルセンターってどこやねん!」と心の中でツッコミを入れたあと、正しい場所を伝える。

油断というか、信頼しすぎていた。
よく考えると、今まで乗っていたタクシーでは、乗る前にちゃんと場所の確認をしていた。

結局はちゃんと目的地に着いたけれど、やっぱり値段は300ブルだった。300ブルが相場なのだろう。

PCRの結果は陰性。良かった!

昨日は検査所からオフィスまで歩いたけど、今日は重い荷物もあるし時間的にもタクシーを使うことに。

探していると今度は、陽気なタクシードライバーのおっちゃんに声をかけられたので乗車を決める。

目的地の説明に苦労した。
エチオピアではGoogleマップも使わないし、明確な住所も存在しない?あてにしない?らしい。
しかもおっちゃんは陽気だけど英語はほとんど理解しないので、マップを見せながら「まあだいたいこのへん!」って感じで運転開始。

道もシンプルだし距離も近いので、ノリで着けるだろうと乗車。
さっきの教訓を踏まえて、Googleマップで確認&ガイドをしながらオフィスへ到着。

なんとなくの相場感と自分の中での納得感を掴んできたので、120ブルほど渡してタクシーを降りる。

オフィスについて、早速カッピング。
生産地域や精製方法などの情報を伏せてカッピングをする、”ブラインドテイスティング”を行った。
やっぱり、どんな時もどんな場所でもカッピングは楽しい。

カッピングでは準備段階から「豆を挽く」「お湯を注ぐ」「粉を取り除く」などの工程があって、その都度香りや印象を記憶&メモしていく。

準備ができたら、スプーンでコーヒーをすくって、勢いよくすする。そしてフレーバーや後味についてコメントをしていく。

「ブラックチェリーみたい」
「いちごみたい」
「嫌気性発酵特有のショコラ感あるね」
「これは欠点豆が入ってるね」
「とてもクリーンだけど後味はまろやかで甘いね」「そうそう、これ実はハニープロセスなの」
などなど様々な議論を交わした。

グラインダーが故障したりするトラブルはありながらも、12:30にはカッピング終了。
4種類のサンプルについて、だいたいの特徴を掴んだところでランチへ。

お昼はサンドイッチとサラダを食べた。
アムハラ語やエチオピアの薬草について話を聞きながらご飯を食べた。
コーヒーについてきた美味しい草は、腹痛などに効く薬草でTenadamという名前らしかった。

ランチの後は、さっきカッピングした豆をドリップコーヒーにして飲んでみることに。
特徴を掴んだので、それを引き出すようにロットごとにレシピを変えながら淹れた。

「コーヒー淹れるの上手だね」って、そのコーヒーの生産に関わっている人から言われてとても嬉しかった。

その後はBette Bunaのサプライチェーンについて聴いたり、今後のスケジュールについて話しあったりした。

そうこうしているとDawitとDemeが帰ってきたので、彼らにもコーヒーを淹れる。
1杯淹れるはずが、集中力切れて、思った通りにいかなかったので2杯目でリベンジ。彼らにも抽出による違いを知ってもらった。

「僕たちには、生豆のポテンシャルを、焙煎と抽出で引き出す責任がある」ということを改めて実感したし、それを彼らに伝えることもできた。

その後は、農園訪問で訪れた場所をGoogleマップでピン留めしたり、軽く話したりした。
DawitとDemeとHesterは行かなければいけなかったのでお別れの挨拶をして解散した。
とはいえこれからも関わっていくので、そんな大げさな別れではなかった。

夜まで少し時間があったので、オフィスで日記を書きながら過ごす。

18:30ごろにオフィスを出発。
Nebが「日本は麺を食べるでしょ?エチオピアにも麺屋さんがあるから帰国前にいこう」と提案してくれて、Chanoly Noodleというお店に行った。

そこで焼きそばのような麺を食べた。
ソースと一緒に炒めてあって、ピリ辛だった。
19:30くらいに食べ終わり、空港へ。

ガソリンがそろそろなくなるということで、時間もあるし給油した。
ガソリンステーションはどこも信じられない行列ができていた。2台の給油機に20-30台以上の車が並ぶ光景は異様だった。

並びながらレゲエを聴いたり、聖書の話を聞いたりした。

無事給油も完了して、空港へ。
空港に下ろしてもらってから、アツくハグをした。俺はめちゃくちゃお世話になりっぱなしだったけど、「この2週間まじでよかったよ」って伝えてくれたのとても嬉しかった。

空港では歯を磨いて、連絡などして時間を潰した。
搭乗ゲートにはめちゃくちゃ人がいた。行きと違って、空席が少ないかもと想像するとこれからの15時間が嫌になった笑
行きはたまたま僕の隣の2席も空いていたので、機内で横になることすらできた。

搭乗の時間にはもうヘトヘトだった。でも搭乗が少し遅れているみたいだった。これ以上待ったら寝ちゃいそうで怖かった。なんとか眠気にも打ち勝って搭乗完了。


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