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ニホンミツバチたちを想う

Day20: ニホンミツバチたちを想う

今日は土曜日。
ゆっくり起きてゆっくり朝ごはんを食べ、夫とお互いの今日やりたいことをシェアし合う。私はもう今日やりたいことを決めていた。

畑の奥のニホンミツバチの箱からハチミツを採ること。

残念ながらミツバチたちは越冬出来なかった。大きな原因はアカリンダニに感染し、寒くなるにつれミツバチの群がみるみるうちに小さく減ってしまっていた。一月にはハチ箱から聞こえていた羽音もほぼ聞こえなくなっていた。入り口を開けると、息絶えたミツバチの姿があった。悲しかった。
2月に入り、中をのぞいても立派な巣はあるのに気配すらなく、残念ながら越冬できた集団はもう居なかった。悲しかった。
暖かくなると、ハチミツを狙って蟻がやってくる。だから、今日の午前中採蜜する!っと決めた。
なので今日は、「1ヶ月毎日瞑想チャレンジ20日目」は後回し。
午前中いっぱいかけて、採蜜をした。

遅めの昼食を取り、落ち着いた3時頃、体のストレッチ、筋膜リリースからの瞑想を始めた。
ヴィパッサナー瞑想。
今日は何を想ったか?

瞑想しながら聞こえてくる、薪ストーブのゴオゴオという音、夫が外で薪割りをする音、春一番のような強い風が屋根を触る音。
そして、鼻の奥に残る採蜜からのハチミツの香り。
ニホンミツバチたちが一年かけて作り出した実に美しい見事なハチの巣。
蓋をされた巣にはぎっしりとフルーティーな甘さのハチミツが入っていた。

彼女たちの想いの結晶であるハチミツを絞る。
感動する気持ちと越冬出来ずに亡くなってしまった悲しい気持ちが入り混じる。
残念だよ、、、、美しいよ、、、悲しいよ、、、
今日の瞑想は、想いをあまり止めずにこの入り混じる気持ちに浸っていた。一年間ニホンミツバチたちと過ごした日々が浮かんでいた。
春に分蜂というミツバチのお引っ越しに立ち会ったこと。
夏から秋にかけてどんどん群は大きくなり、中を覗くたびに羽音の響く音の迫力にものすごい生命力を感じたこと。
秋にオオスズメバチと奮闘したこと。
そして、今年の冬は極寒で、アカリンダニに感染した特有の動きを目撃したこと。
これらの事が頭の中でドラマのように浮かんでいた。

そして、ニホンミツバチたちと過ごした日々にミツバチたちにありがとうっと、感謝の気持ちでいっぱいになっていた。

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