虚無と静寂

ここには光なんて差さない
そよ風だってない
歩いても 歩いても
景色なんて変わらなくて
静寂だけが僕を支える唯一だ

まやかしだ 全てが 
手に入れた幸せも一つの失敗で
崩れ去っていく
取り返す事なんて不可能で
もう誰も期待なんてしてくれないから

さぁどこで終えよう?

もう全てがどうだっていいんだ
情けないとか勿体無いとか
そんな事だって興味がない
取り返せない事を知っている
戻らない事も知っている
じゃあ消えたっていいじゃないか
くだらない事を僕に言わないでくれ

ここには誰も居ない
あるのは諦めた証だけ
今悲しみ以外の感情が
あるとするならば
そこで吊られている
彼と同じという安心感だ

絶望さえない
もう何もかもどうでもよくて
せっかく新しい自分を手に入れたのに
結局襲いかかってくるのは
いつかの醜い十字架だ

さぁ終わりにしよう

もう全てがどうだっていいんだ
生きていたら幸福が
それはまた同時に絶望も
やってくるという事だろう?
どうしようもないじゃないか
希望なんて見出さないでくれ
くだらない事を言わないでくれ

だから言っただろう?
あれだけ悟った気になって
早く終わらないからそうなるんだ
いい加減諦めないとまた
笑いながら暗闇がやってくるよ
さぁ笑顔で手を繋いで
楽しい明日へと飛び立とう

もう全てがどうだっていいんだ
悪いことなんて一つもしていないのに
誰かを貶めようなんて考えたこともないのに
なんで不幸ばっかのっかかってくるんだ
ただ幸せになりたいだけなのに
どうしてこうもうまくいかないんだ

なんでなんでなんで

一つくらい良いじゃないか
一つくらい望んでもいいじゃないか
下らない事だってわかっているよ
わかっているんだ

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