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私に残されている機能

 こんにちは。世間ではダウンを着ている人が多い中、まだ半袖に長袖の上着一枚で外に出ています。なのに家の中だと長袖三枚。自分の体の仕組みが不思議です。

 さて、タイトルについて。
 環境要因の大きさだけでなく、きっと元々の病気の重さやメンタル面の荒れ(入院しないレベルの激しいうつや興奮、躁転を抑えて平穏になる)と薬の量の天秤で体や頭の働きが年々悪くなっている中で、どんどんできないことが増えているわけです。
 家の中のことやセルフケアもろくにできない。それは自分でできないのは不便だけども、手伝ってもらえば助かるなあ、で良いのだけど、自由に自力で外出はしたいので、行った先で混乱してしまうことを繰り返すと自己嫌悪と自己肯定感・自己効力感の低下と脳の疲れと迷惑をかけた罪悪感でしょぼくれます(´;ω;`)
 とはいえ「今日は行けるんじゃないか」と思って結果しくじる日と、やっぱり怖くてできない日とあるけども、まあとにかくできない。この文章からは想像できないくらいにできない。「そんなことないよ」ってことはないんですよ。

 でもね、同時にまだ残されている機能もあるなって感じる訳です。
 まあそれを感じられるのは、その機能を尊いと思ってくれて、できないことをカバーしてくれる人がいるからこそなんですけどね。

経験やそれに伴う思いを言葉にして伝えること

 ここ数か月で精神科医療、福祉領域の虐待や非自発的入院に関する座談会や研究にいくつか参加させてもらう機会をいただきまして。
(そしてこの便利な世の中、全部ベッドに寝ながらオンラインで参加できちゃうんだから便利な時代やわ~笑)

 そんな中で、私がしてきた経験がなかなかに問題の核心に触れる系のやばいものであり(笑)、そしてその傷つきもあり今の私が形成されているけれども、まだ文章にしたり、言葉にする能力は残されているなって。
 ある方に言っていただいたんですよ。

「これは経験したさとうささんが語るからこそ意味がある。聞いている、経験していない私が語っても意味がないんです」
「この短い時間の中でも沢山の大事なダイヤモンドのような言葉を拾わせていただいている気持ちです」

と。もちろんこんな辛い経験しなけりゃよかったけども、なんか嬉しかったし、確かに経験したからこそ語れるものだな、とは思うし、言語化は色々な場面で勉強、実践してきたからこそ伝わる形で伝えられるのは良かったな、そしてその能力は失われてなくてよかったなって思います。

動くべき感情がきちんと動くこと

 基本虚無人間ではあるし、自分に関しても苦しいことがなければいいし、むしろ苦しいことがあると全てを諦める。他人に対してうらやましいとかもない。
 けどね、動くべき感情は自分に対しても他人に対してもちゃんと動いている気もするんですよ。まだ人間として大丈夫なのかもしれない。けど、それが振り切れすぎてあぼーんしてあぼーんした結果あぼーんするので、自他ともにつらい結果になるんだけど(n回目)
 
 例えば、ここのGH開所時から一緒に住んできた仲間が、ここに住み続けられるように努力してきたのを知っているのに「そうなっちゃったなら仕方ないよね」といってあっさり退去させられたり、他の人は「職員さん忙しいもんね」っていって話聞いてほしいのをものすごく我慢している中、職員がしていることは入居者募集の営業、または営業のためのビラ折りと知っている時の怒りとか…
 自分の人生と重ねるのもあるけども、それだけじゃない。5年も一緒に住んでたら、関心ないふりしても多少は情がわくんでしょうね。ここに来る前の苦労も断片的とはいえきいてるからこそ、苦しみながら生きてきた人生を「仕方ない」で割り切られることは許せない…
 
 あとは、最近では自分のGHの食費が過大にとられていたものが、「この月は少なくとも一回も食べてないですよね?」と指摘したところ、食べた月の分まで全部返金されてうやむやにされようとしたけども、それはそれで不誠実だ、とうやむやにしたくないと思う所とか。(だって食べた分まで返金されてラッキーってしてもいい話じゃない?)
 そういう不誠実なことに対して、きっとこの件に関して現に他の人にもやってそうだし、私がないことにしちゃったら今後も起きるだろう、とか思っちゃうところが意外とカタブツなのかもしれない。
 めんどくさいし、そのくせ自分では何も言えないから支援員さんたちにツンツンと言うだけという至極迷惑なやつだけども、こういう感情の動きまで失いたくはないかな、なんて思ったりね。
 あ、あとこういう書類の疑惑を一字一句見逃さないところもだよね(笑) 

 これらはできることを大事にされ、できないことをはずかしめられることなく補ってもらえるからこそそんな風に思えてるんだと強く思います。だからこそ感謝するし、これからも大事にしていきたいし、大事にできる環境に身を置いていきたいです。


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