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死にたくなる日をどう生き抜くか

死にたくなる日がある。存在を消したい。もう自分の心を扱うのは重すぎるから、私の身体と心を分裂させて、心の方から私の身体を見ていたい。ああ私が動いている。たいへんそうだ。

死にたくなる理由がいろいろある。人間関係。仕事。容姿。自分の仕事のできなささに死にたくなったり、上司の機嫌が悪くて死にたくなったりする。無視されたり、自分の容姿に悩んだりして死にたくなる。走っていく電車を見て、死を感じた。

死にたくなる日も生きなくちゃいけない。「生きててよかった」と思う1日のために「死にたい」と呟く100日を生きるのが人だから。

死にたい1日を生き抜くために、私は自分の爪を見る。自分でいうのもなんだけど、綺麗な形をしている爪だと思うのだ。でも実は高校の時まですっごく深爪で大嫌いだった。高校まで爪を噛むくせがやめられず、どっかの爪からは常に血が出てた。一念発起して爪噛みをやめて5年ほど経ち、人に見せられるほどには綺麗になった。その爪にネイルをする。ベージュかブラウン。綺麗だ。

私の努力と、美しさがその爪にはある。大好きな爪だ。少し人より不格好かもしれないけれど。その爪を見ながら私は死にたい1日を必死で乗り越えている。


それから、もう1つ。半年ほど前から、言われて嬉しかった言葉をメモにとるようにしている。他人から見ればどうでもいいようなことばかもしれないが、その時確かに救われたことばたちだ。

「いけるって俺でいけたんやから」

「俺はかわいそうやなぁっておもうてたよ」

「営業で入ってても同じだよ」

意味がわからないと思うが、これらが私の救われたことばたちだ。実際はもっとたくさんノートに書き留めてある。今でもしっかり状況が思い出されるし、おそらく言った側は覚えていないと思うけど、心をゆっくりほどくような力を持ったことばたちだった。ノートに羅列しておくと本当に精神にいいのでやってみてほしい。無条件に優しい気持ちになれるから。死にたくなったらこれを見て思い出す。ああ私は愛されていたな、って。

これを言われた日は、きっと100ぶんの1の「生きていてよかった日」だ。

あなたは死にたい日をどうやって生き抜いている?

よかったら今度私に教えてほしい。


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