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其の十【わたしと落語と】コロナ禍の楽しみ

新宿末廣亭さんが8月の下席(下旬の定席)を配信してくれています。コロナ禍において「配信で見る」という新しい楽しみ方ができました。諦めていた遠方の会が見られたり、アーカイブのある配信では時間も関係なく好きなタイミングで楽しむことができます。出かけるために家族の了解などとらなくてもよく、同日同時刻の落語会も両方見られるのです。売り切れもチケット発券の手間もなく、あれこれ軽率に買ってしまいます。地方住みとしては今後もぜひ続けてほしいと願うところです。

音楽のライブやお芝居などの現場では観客側の常識が大きく変わりました。公演中の声出しだけでなく、開演前のおしゃべりもNGというところも。ライブならではのコールアンドレスポンスができない代わりに、ペンライトを振ったり拍手をしたり。歌舞伎では屋号などの掛け声が禁止され、代わりに(?)音声付きのペンライトがグッズとして販売されている公演もあると聞きました。

じゃあ落語はどうでしょう?寄席や落語会ではそこまで厳しく制限されていない気がします。笑わないってのも難しそうだし、笑いを制限するのはそもそも本末転倒です。でも近くに大声で笑う人がいたら少し気になってしまうかも。なにか良い方法は……例えばボタンを押すと笑い声が出るペンライトとかどうかなあ。いや、光る必要はないわなあ、などとりとめもなく考えたりしました。

Twitterにて連載している『わたしと落語と』のシリーズをテキストつきで掲載しています。Twitterは毎週水曜日の朝に更新しています。ぜひチェックしてみてくださいね!

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