流行
作業中、最近はずっと椎名林檎・東京事変の曲を聴いている。「獣ゆく細道」「遭難」「長く短い祭」「神様、仏様」あたりが特にお気に入りだ。「遭難」の舌打ちいいよね。
僕はフェイバリットと定めたアーティストの音楽ばかり聴く傾向があるので、寝るときもずっと同じアーティストの曲を流す。やがて新たなアーティストを見つけ、次のフェイバリットへと移りゆく。これの繰り返しが佐藤ホームズ的マイブームの移り変わりだ。
最近の変遷は特に激しく、
やくしまるえつこ→サカナクション→ミソシタ→米津玄師→椎名林檎という流動が数か月のうちに起こった。テンションの上下が激しめだった影響かも。気分が落ち込んでもツイートしたりはしないけど、音楽の好みには如実に現れるらしい。平和でいいね。
フェイバリットが移り行くとはいえ、二度と聴かないと決めるわけではない。ふとした時に一度ハマった曲を聴いてみると、やはり心地良い。狂ったように聞き続ける時より、むしろ噛みしめて聴けるような気さえする。やっぱり好きなものは好きだなあ、とぼんやり感じた。そもそも、ヘビロテしない代わりにずっと聴き続けているアーティストだっているわけで、書き起こしてみるとどれも何の変哲もない話だ。
最近、好きなものを好きでいようという意識が行き過ぎて、やや疲れ気味になっている人を見かけた。好きだからこそ熱を入れるのだろうし、止めることはしない。むしろ応援したい。
ただ、焦る必要はない。一度気持ちが落ち着いたとしても好きなものは好きだし、再・マイブームが起こることも珍しくない。
焦ると「好き」よりも「好きでいよう」の感情が勝り、「好きでいなければ」に変わり、だんだん方向がずれていく。肩の力を抜くと、結果的に長く健康に好きなものを楽しめるのだ。
これは趣味全般に言えるけど、多少無理するのが楽しいみたいな所もあったりするよね。少し位する苦労もいとわないんです、ってね。難しいね。
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