見出し画像

何が何でも袋をもらわないスタイル


プラスチック製のレジ袋が有料化されてから3年が経った。
『レジ袋有料化』ちゃん、3歳おめでとう。

有料化されたばかりの頃は、「エコバック持ってないけどレジ袋にお金払うの絶対イヤ」という気持ちを抱えた客たちが両手いっぱいに買ったものを抱えて歩く姿をよく見かけたものだった。
しかし3年が経った今、人々がエコバックを持ち歩くのが常識となってきたのだろう。コンビニなどでレジ袋を辞退する人は7割にまで増えたという。

言われてみればすっかり『買った品物を素手で持ち運ぶチャレンジ』に取り組んでいる人を見る機会は減った。あの有料化直後の風物詩的光景はもうアメリカの『商品手づかみマラソン』でしか見ることはできないのだ。(そんなイベントはない)

ちなみに私は常に2個のエコバックを持ち歩いている。

レジ袋が有料化したばかりの3年前。私も人並みに「あんなペラペラの袋に1枚5円も払うものか」という気持ちを抱えていたためエコバックを持ち歩くようになった。しかし当時持っていたエコバックは意外と小さく、入りきらずに商品の2~3個を素手でつかんで歩く羽目になることも多かった。

「レジ袋ご入用ですか?」と問われ、「(エコバックを持っていますので)けっこうです」と堂々と答えた手前、レジカウンターに戻って「やっぱり入りきらなかったでしゅ!レジ袋ほちいでちゅ」と言えるほどの度胸と愛嬌はなく、いざと言う時のために2個のエコバックを持ち歩くようになったのである。私えらい。

レジ袋有料化3周年をお祝いするかのように、今日、スーパーで久しぶりに例の光景にお目にかかった。

レジ後の袋詰めをする台(サッカー台と呼ぶらしい)に20代後半のご夫婦らしき男女がいた。サッカー台には、自由に使ってよい薄っぺらでしゃかしゃかする半透明の袋が置いてある。トイレットペーパーみたいにくるくるさせてピリッと切り取るあれ。二人はせっせとその袋を引き出しては買った商品をぐいぐい入れて両手いっぱいに持ち小走りに去っていった。横断歩道で袋がちぎれないことを祈るのみである。

また小学6年生ぐらいの少年が、親御さんに頼まれたのか牛乳を2本素手にぶら下げて帰っていった。この暑さの中帰るまでにホットミルクになっていなければよいが…。そう願うのみである。

最後に。
エコバック、エコバッグ。
濁点の付け方はどちらが正しいのでしょうね。
それとももしかして、SDGs的な活動をしたいという人類のエゴを満たすためのバッグの意味でじつは『エゴバック』なのだろうか。その場合エゴバックが正しいのかエゴバッグが正しいのか━━

私の疑問は尽きることを知らない。


▼ こんなスタイルについても書いています。


あなたのサポート、愛をこめて受け取ります。