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[Re:] Re-try; オールドレンズの楽しみ -- (9) Canon FTb FD50mm --

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こんにちは。
この note オールドレンズの楽しみ も10回目となりました。10作を節目にFilm カメラのレポートをしたいと思います。

[Re:] Re-try;少年の頃、大好きだったこと -- オールドレンズの楽しみ --


今回レポートするのは、Canon FTb 定番の標準レンズ FD50mm f1.4。実はこのFTb 、40年も前に FD50mm f1.2 と共に父親から譲ってもらって学生時代の愛用機でした。
ところが、しばらく写真から離れていた時期に紛失してしまったようで、2000 年頃になって、露出計とフィルムカウンターが不調だけど、写真は写る FTb を買い求めました。しかし、撮影の手間が2つ3つ増えるので、昨年末、秋葉原の 2nd BASE さまから完動品を購入、気合を入れ直して再挑戦しています。

不調の FTb は、露出計を直せるところを見つけて修理に出そうと思っています。現在、コシナ製 Voigtländer ブランドのColor Heliar 75mm f2.5 (2000年頃購入)が装着されていて実に格好が良いです。加えて、Canon製の New FD85mm f1.8 も控えております。

プチ自慢、許されたし。私の Canon FTb とレンズ群。左上から FL50mm f1.4、FD50mm f1.4,
Color Helier 75mm f2.5、New FD85mm f1.8。

さて、Canon FTb に FD50mm f1.4 の組み合わせのレポートに参ります。

Film カメラってFilm に依存するんだ、、。当たり前だけど

冒頭から、当たり前のことですが、改めて。写真の色合いはFilmに大きく依存するんですね。下の2枚は、2nd Base さまのディスプレイを Kodak ColorPlus 200 と 同じくKodak のUltra MAX 400 で撮りました。

ColorPlus は黄色が特徴的によく出る Film でノスタルジックな色合いの暖かみのある写真が撮れると言われています。評判に違わず、暖色系が乗ってきます。緑色から茶色系の暖かい色味が好ましいですね。一方、Ultra MAX は青色が特徴的と評判ですが、これも評判に違わず青色系、クールな写真に仕上がりました。

FD50mm に Kodak ColorPlus 200 の組み合わせ f2.8くらい @ 秋葉原
FD50mm に Kodak Ultra MAX 400 の組み合わせ f2.8 @ 秋葉原

緑と茶の美しさ、FD50mm と Kodak Plus 200

Kodak Plus の温かみのある写真を続けます。
枯れ葉の花束は Kodak Plus の良さを最もよく表現できる被写体の一つですね。赤みを帯びた茶色の葉から緑色の残る茶系の木の実まで幅広い暖色系の表現が素晴らしいですね。枯れ葉のテクスチャー、手触り感、質感も伝わってきます。

FD50mm に Kodak ColorPlus 200 の組み合わせで f5.6 @ 吉祥寺

明るい茶色の板の中に薄い茶色の木目が綺麗に写し撮られています。

FD50mm に Kodak ColorPlus 200 の組み合わせで f4.0くらい @ 吉祥寺

この写真は、暖色系の色味の発色もさることながら、編み込まれた布袋の質感の表現が気に入っています。編み込まれた目の荒さ、袋の口を絞ってできる布の皺が、もし頬擦りでもしたらさぞ痛いだろうなぁ と思ってしまいます。

FD50mm に Kodak ColorPlus 200 の組み合わせで f5.6 @ 吉祥寺

青の美しさ、FD50mm と Kodak Ultra MAX 400

Kodak Ultra MAX 400、これまた、とても特徴的な Film ですね。
下の写真、暗部でも、いや、暗部こそ、青の微妙な違いがよく表現されていますね。おそらく白色の蛍光灯が中に入っていると思われる白色の看板が、薄くみどりがかった青色に発色しています。

FD50mm に Kodak Ultra MAX 400 の組み合わせで f4.0 @ 新宿

この写真、暗部の青と火の当たる部分の茶系の発色が混じって、ノスタルジックな雰囲気の写真に仕上がりました。

FD50mm に Kodak Ultra MAX 400 の組み合わせで f8.0 @ 新宿

この空。この色です、40年前に父から譲ってもらった FTb とFD50mm f1.2 で撮っていたのは。当時はオリンパスブルーと呼んでいました (コダックのFilm だからコダックブルーかな?)。現代のカメラのように藍色にはならず、かといって緑の成分もなく純粋な、なんていうかクレヨンの「水色」のような感じ。この空の青、久しく遭っていないような気がします。

FD50mm に Kodak Ultra MAX 400 の組み合わせで f11 @ 新宿

下の写真は、EOS 6D Mark II EF 24 - 105mm で撮った写真ですが、この写真の空の青には紫系の青が含まれ、いわゆる藍色とも言える青色です。Kodak Ultra MAX の青は、これとは随分違いますね。オリンパスブルーはシアンと言うのでしょうか。

Eos 6D Mark II, EF 24 - 105mm, f8 @ 吉祥寺

まだまだ続く、Film の組み合わせ

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
レンズのレポートというより、Film の紹介になってしまいましたが。ことほど左様に Film カメラってFilm に依存するんですね。

この後、まだまだ FD50mm と Film の組み合わせが続きます。[Re:] Re-try; オールドレンズの楽しみ -- (10) Canon FTb FD50mm (その2) -- で

FD50mm と Kodak Ektar 100

FD50mm と Lomography 400

をレポートして参ります。

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