本をつくる: 職人が手でつくる谷川俊太郎詩集
「紙の本」に対する、あこがれ。私は、子供の頃から「本」に対する憧れが強かった。図書館にあった豪華な装丁の本は「お宝」のように見えた。大人になったら、天井まで届くような高く広い本棚を壁一面に設置して、好きな本をずらりと並べよう。その前に寝転がって、よし今日はあの棚の本を一気に読んでみるか、などと考えて過ごそう。そんなことを夢想する「よくわからない」子供だった。
ここ数年、少しずつ古書を買うようになったのも、子供のころの読書体験からきているものだと思う。買ってきた本を机の上に置