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つまり、佐藤の本棚。

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今まで読んできた本にまつわる「記憶」の記録です。
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2019年3月の記事一覧

【92冊目】 井伏鱒二は悪人なるの説(佐藤春夫)

こんにちは、コピーライターの佐藤(さったか)です。100冊を目指して更新を続けてきたこのブログも、今回で92冊目、のこり8冊です。ここまでくると、逆に「まだゴールしたくない」ような気がしてくるのは、なぜなのでしょう? 人間の心理は不可思議なものです。 さて、今回紹介するのは「井伏鱒二は悪人なるの説(佐藤春夫)」です。今まで自分が信じていたことが、実は「出鱈目かもしれない」と知った時、あなたならどう考えますか?  井伏鱒二は悪人なるの説(佐藤春夫) 高校生の頃「太宰治は遺

本をつくる: 職人が手でつくる谷川俊太郎詩集

「紙の本」に対する、あこがれ。私は、子供の頃から「本」に対する憧れが強かった。図書館にあった豪華な装丁の本は「お宝」のように見えた。大人になったら、天井まで届くような高く広い本棚を壁一面に設置して、好きな本をずらりと並べよう。その前に寝転がって、よし今日はあの棚の本を一気に読んでみるか、などと考えて過ごそう。そんなことを夢想する「よくわからない」子供だった。 ここ数年、少しずつ古書を買うようになったのも、子供のころの読書体験からきているものだと思う。買ってきた本を机の上に置

【91冊目】 「スパイ学 アンディ・ブリッグス」佐藤の本棚より

こんにちは、コピーライターの佐藤(さったか)です。100冊を目指して更新を続けてきたこのブログも、今回で91冊目となりました。いよいよカウントダウンスタート! と気負いすぎると良いことはないので、淡々と積み上げていこうと思います。応援よろしくお願いします。 子供の頃に読んだ本は、想像以上に自分の思考に影響を与えているものです。私の場合は、ある一冊の本に書かれていた一行がきっかけで・・・。 「スパイ学 アンディ・ブリッグス」 「子供のころ、本屋さんになりたかった」とい