マガジンのカバー画像

つまり、佐藤の本棚。

127
今まで読んできた本にまつわる「記憶」の記録です。
運営しているクリエイター

2019年1月の記事一覧

「古書を買う」と、いうこと。 夏目漱石「漾虚集(大倉書店)」

ここに一冊の古書がある。 夏目漱石「漾虚集(大倉書店)」である。以前、地方の古書店で見つけ手に入れたものだ。 一見して「だいぶ古そうな本ですね」と、いう佇まいをしている。奥付けを見てみよう。発行は大正六年。そう、今から100年以上前の本になる。ご高齢である。ちょっと力を入れて開くと、バラバラになってしまいそうな気配がある。 この古書を開くと、中に新聞の切り抜きが折りたたんで挟まれていた。すでに端の方から劣化が進み、指で触れるとボロボロに欠けてしまう。慎重に開いて眺めてみる

【88冊目】 「はじめてのキャンプ 林明子」佐藤の本棚より

こんにちは、コピーライターの佐藤(さったか)です。ここのところ慌ただしく、頭をフル回転させることが続いたので、時間の感覚がなんとなくおかしくなっています。初詣に行ったのが、もうだいぶ昔のように感じられます。もう一度、新年の目標を確認して、落ち着いて仕切り直してみよう。そうしよう。 さて、100冊を目指して更新中の「佐藤の本棚」も88冊目。今回は、林明子「はじめてのキャンプ」を読んで、思い出したことを書いてみました。 「はじめてのキャンプ 林明子」 小学四年生の時の話。同

【87冊目】 佐藤の本棚「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド 村上春樹」

こんにちは、コピーライターの佐藤(さったか)です。昨年末の大掃除の時に、蔵書の整理に取り組むことにしました。「よし、処分するぞ!」と心に決めて作業を始めても「これはまた読むかもしれないし・・・」と、作業が遅々として進まないんですよね。結局、時間だけ過ぎ去って、ほとんど処分できませんでした。来年がんばります。 さて、100冊を目指して更新中の「佐藤の本棚」も87冊目。今回は、村上春樹「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」を読んで思い出した記憶を書いてみました。 「世