![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/17332111/rectangle_large_type_2_0b850c2d41a9220d635a28265614f5cd.png?width=800)
投資と投機。長期投資と短期投資。どっちが儲かる?
こんにちは、上原です。
更新時期は前後してしまいましたが、当noteは「バリュー投資 実践講座」の第0回です。
テーマは「あなたがやっているのは投資?それとも投機?」です。
とても大切なことなのにちゃんと解説せずに第3回までnoteを書いてしまったので、第0回として改めてnoteを書くことにしました。
初歩的なテーマに思えるかもしれないですが、自分が投資をしているのか投機をしているのかを認識するのはとても重要です。
別にどちらが正しい、どちらが儲かるという話ではありません。
ただ、ここで大事なのは「自分が決めた方針(投資をするのか、投機をするのか)を最後まで一貫すること」です。
投資をやったり投機をやったりと方針がぶれる人は、株式投資で勝つのは難しいと思います。
まずは投資と投機の違いについて説明します。
投資と投機の違い
まずは「投資」について説明します。投資とは「会社の価値を見極めて株を買うこと」です。企業のビジネスモデルや財務、成長性を分析し、今の株価が安いと考えたら株を買います。
バリュー投資は間違いなく「投資」に分類されますし、オニールやミネルヴィニの書籍が有名なグロース投資は一部投機的な部分もありますが、基本的には「投資」に分類されると思います。
一方で、「投機」では会社の価値はまったく見ません。投機家が見ているのは「株価」や「株の需給」であり、その会社がどんなビジネスをやっているかはあまり関係ありません。
投資をしている人たちがやるのがファンダメンタルズ分析で、会社の業績とか株価指標とかを分析します。投機をしている人たちがやるのがテクニカル分析です。株価チャートを使ってMACDとかRSIとかいろんなテクニカル指標を見ながら分析をします。
僕がこの「バリュー投資 実践講座」で発信しているのは「投資」です。ファンダメンタルズ分析で企業の本質的価値を見極めて、それよりも十分に安い価格で買う。これが僕の株式投資のやり方です。
長期投資と短期投資
そして、投資には数年スパンで株を保有する長期投資と、数日~数か月のスパンで売買する短期投資の2種類があります。僕は長期保有するバリュー投資をやっています。
長期投資家の前提にあるのは「株式市場は短期的には間違えるが、長期では企業の本質的価値に近づく」という信念です。
詳しくは「バリュー投資 実践講座」の第3回noteに書いてあるのでそちらを読んでいただければと思いますが、株式市場は完全に効率的ではなく、短期の良いニュース・悪いニュースに過剰反応し、株価が企業の本質的価値から乖離します。
しかし、株価は長期的には企業の本質的価値に近づいていきます。
一時的に株価が本質的価値よりも安く売り込まれたところで買い、長期で保有して株価が本質的価値まで近づくのを待つ、というのが長期投資家の基本的なスタンスです。
一方で短期投資家の場合は、決算発表や需給イベントなど、株価を動かすカタリストを想定して短期的な売買を繰り返します。
様々なデータや情報から決算の上振れ・下振れを予想したり、株価が動くイベント(例えば中計の発表など)に先回りしてポジションを作り、カタリストで株価が動いたらポジションをクローズします。
投資と投機。長期投資と短期投資。どちらが儲かる?
投資と投機でどちらが正しいとか、長期投資と短期投資でどちらが稼ぎやすいとかは特にないと思います。どちらの世界にも成功者はいます。自分に合ったスタイルを選べばいいと思います。
ただここで重要なのは、自分の方針を決めたらぶれずに一貫して続けることです。
例えばバリュー投資家が見るべきは株価の動きよりも企業の本質的価値です。株価が企業の本質的価値よりも十分に安ければ買い、本質的価値まで到達したら売ります。
買った株が自分の想定していた理論株価まで上がったとき、チャート的にまだ上がりそうとか考えてしまうと失敗します。
また、長期投資家として企業の本質的価値を信じて投資をしているのに、短期的な悪材料に慌てて売ってしまっては本末転倒です。自分の長期的な見通しを信じているなら、短期的な悪材料で株価が下がったらむしろ買い増すべきです。
株価の動き、短期的なニュースに右往左往してしまうのは、自分の投資方針が定まっていないからだと思います。
「自分は長期のバリュー投資をするんだ」と決めたら、短期的なニュースや株価の変化には動じずに企業の本質的価値を信じましょう(もちろん、そのニュースが企業の本質的価値に影響するかどうかの検証は必要ですが)。
自分の方針を貫こう
これは投資を実践する時だけでなく、情報収集をする時も同じです。
Twitterとかを見ているとスゴ腕の投資家やトレーダーがたくさんいます。彼らが自分のノウハウをつぶやいているのを見ると、稼ぎたいという気持ちからつい自分のやり方を忘れて彼らのやり方を真似しようとしてしまいます。
ですが、自分の方針をコロコロ変えるとどのスキルも中途半端になり、自分の投資スタイルが確立するまですごい遠回りになってしまいます。
投資でも投機でもどちらでもかまいませんが、最初は幅広く情報を集めてその後は自分の投資方針を決めてください。
そして方針が決まったら、寄り道せずにその方針を最後まで貫き通してください。あっちもこっちもと欲張ってもあまり良いことはありません。
まとめ
まず、投資と投機の違いを頭に入れておきましょう。企業の価値を見極めて株を買うのが投資、株価を見て売買するのが投機です。
そして、投資には長期投資と短期投資があります。
長期投資家は「市場は短期的には間違うが、長期では企業の本質的価値に近づく」という信念のもと、投資した株を数年スパンで保有します。短期投資家は決算などの株価が動くカタリストを予測して数日~数か月のスパンで売買を繰り返します。
投資と投機、長期投資と短期投資でどちらが正しいとかどちらが稼ぎやすいとかはないと思います。自分に合ったスタイルを選べばいいです。
僕がnoteで発信しているのは長期のバリュー株投資の方法です。これが僕には合ったスタイルで、長期では勝てると信じて株式投資をやっています。
重要なのは、自分の方針を決めたらそれを一貫してやり通すことです。会社の価値を見て投資をしているのにチャートを見て短期的に売買したり、長期的な会社の価値を信じて投資をしているのに短期的なニュースに振り回されて売買してもうまくいきません。
これは情報収集をする時も同じで、いろんなタイプの投資家が様々なノウハウを公開していますが、自分の方針からずれる情報は遮断して、自分のやり方に集中した方が投資家としてのレベルアップは早いです。
あれもこれも身に着けようとすると、すべてのスキルが中途半端で投資家として成長するのに遠回りになってしまいます。
「長期のバリュー投資」という分野であれば、僕のnoteを読んでもらえれば投資家としてのレベルは一気に上がると思います。それだけの情報をこれからも発信していくつもりです。
「バリュー投資 実践講座」の目次は以下のnoteをご覧ください。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?