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アルバム「drops」について(1)

2022年11月にリリースしたアルバム『drops』について。
言葉で表すのがなかなか難しくて書けないでたけど、何か書いておきたい気持ちでいる。

アルバムの試聴、ご購入はbandcampかBonamiのウェブショップから。

各社ストリーミングサービスはこちらから。


「いつもそこにある風景と同じに いつもそこにある音を聴く」
このアルバムに手描きで添えた言葉。

妻にジャケットの絵を描いてもらうのに、制作の間ずっと眺めていたアトリエの窓の風景を描いてほしいとだけリクエストしたのだけど、出来上がった絵にはその窓だけでなく、僕が作業台に向かっている姿や、周りにあったものなど、その時の様子がそのまま描かれていた。

「人は音を選り分けて聴いているけど、録音にはその時その場所の音、すべてを残して聴くことができる。機械やコンピューターがそれを選り分けることはしないんだ。」という話を妻にしていて、妻はその時の風景をそのまますべて描きたいと思ったのだと言う。

その一瞬一瞬、光や空気、時間、音、言葉‥‥すべてがここに描き込まれていたら。

僕がこのアルバムで音楽にしたかったことを、妻は絵にしてくれた。
今もアルバムを手にとってこの絵を見るたびに、その時の風景や気持ちが蘇る。
その瞬間のすべてが、ここにあるんだって。

アルバムの名前はその一瞬一瞬を、drops(雫)という言葉に表したもの。
できればジャケットも手にとってもらえたらいいな。
聴いてもらえたら嬉しい。

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