見出し画像

青年海外協力隊の訓練体験記(10日目~20日目くらい)

 【1月18日】
ボランティア精神とは何か?という講座があった。
ワークショップ形式。
今回の訓練の意味を問うのが1問目。
ボランティア精神とは?というのが2問目。
私のグループでは、みんな自分の意見を出してくれたように思う。

というのは、フリーディスカッション(今回のは25分くらい)では、なかなか思うように自分の意見を出すのが難しい場合がありえる。
ファシリテータもいないし、KYとか言われる昨今だしね。

で、私の意見はというと、
私が中高生のとき、ボランティアしている人の気が知れない、と思っていた。
なんで、自分の時間つかって、何の見返りもなく、仕事をするのだろうか。
ゲームをしたり漫画を読んでいたほうがずっと面白いじゃん。
と。
まさか、こうして青年海外協力隊に参加するとは想像だにしていない。
# 当時は、協力隊の存在すら知らなかったけど

なぜ、変わったか。
ボランティアするようになったか。

ひとつは、想像力だ。
困っている人がいる、という想像力。
あるいは、困っている人がいる、という知識・情報。
テレビの向こう側ではなく、明らかに困っている人が、居るのだ。
たとえば、自分の友達ならどうだろうか。家族ならどうか。そして自分。
身近になればなるほど想像しやすい。知りやすい。

昔は、そういう想像力が欠如していたのだろう。
想像力を育てる場がなかったように思う。
基本的に一人上手だったし。

というわけで、ボランティアって想像力だよね。
想像してどこまでを自分のことだと思えるか。
想像は、知識・情報でカバーできる。現場を知ることで。
どこまでも想像できる人としては、あとはどこに力を注ぐかという、次のステップにいくわけで。
現場を知りまくっている人としては、と言い換えても良い。

さらに考えると、想像力、知識・情報は、ボランティアだけじゃなくて、仕事ができる・できないにも関わる。
もちろん、想像した・知った上で、どこまで力を注ぐか、注げるかというところのステップも重要

【1月19日】
救急法。
三角巾の使い方を習得。
止血してから、三角巾で応急的に縛ったり。
折れた腕を吊ったり。

動脈をおさえて血流を止めたり。
ペアの人に試しに2分くらい止められたら、手は土気色に。
まるでゾンビだ。死人だ。すごい。

終わったら、神速でエントランスへ。
来客なのだ。

この晩は、岳温泉の宝龍荘に宿泊。
晩飯抜き、朝飯付で7,350円。
ひのき風呂が悪くない。,
岳温泉では、スノーボード、スキー客が多いようだ。
若者をけっこう見かける。
この辺、この時期、ウィンタースポーツくらいしかないだろう。
温泉は年中あるわけで。
散歩道もそろっているようだが、冬の雪まるけではちょっと。

【1月20日】
会津若松へ行ってきた。
岳温泉を8時に出て、バスで二本松駅へ。
二本松駅から郡山駅へ在来線。到着は、9時くらい。
ここで、会津若松行きの電車が9:35くらい発なので、待機。

で、会津若松到着が、10:50くらい。
たっぷりと移動時間がかかる。

車社会なので、電車での移動が時間かかる。
とはいっても、電車の利用者はそこそこいはる。

あと、協力隊候補生中は、万が一に備えて、車の運転は控えるのだ。
なので、レンタカーも自粛。

会津若松はけっこう発展していた。
会津若松と郡山との間の駅は、けっこうさびれていたように思う。
かなりの雪景色だし。

帰りの移動時間も考えると、会津若松にいられる時間は、4時間程度かな。
鶴ヶ城をみる。
これがなかなかによい。
2004年くらいにリニューアルされたようで、かなりのデザイン。
見やすいし。わかりやすい。
白虎隊についてもある程度わかる。

白虎隊は、また別の場所でちゃんと展示があるのだが、そこまで行く時間はちょっとない。

お昼におそばを食べて、これがまた美味しい、会津若松を発った。
猪苗代湖を見ようと思ったけど、駅がさびれていて大丈夫かなぁ?という感じだったので、ちょっとやめておいた。
後から考えたら、がんばって行っておいても良かったかもしれない。

郡山では1時間90円のカラオケがあり、安い。
ワンドリンクつけると70円。どんな安さだ。日曜日だぞ。

【1月21日】
ナミビアについての説明会があった。
現地の写真がみられる。
首都ウィントフックはヨーロッパさながらと聞いていたけれど、写真をみると、実感度合いが違う。百聞は一見にしかず。

そして、前任者の宿泊場所もみられた。
けっこう広い。
広すぎなくらい。
広さだけなら某ベルギー赴任者に勝りそうだ。

道路も整備されているようだ。
でこぼこ道を150kmでぶっ飛ばすイメージだったけど、大丈夫そう。

【1月22日】
狂犬病の予防接種と、往路の手続きのための書類書き。
書類書きとはいっても署名のみ。
他の項目は全部やってくれるようだ。

【1月23日】
保健衛生婦人科講座。
女性は必修だが、男性は選択、という講座。
男性は3名しか受けなかった。うち1名は私。

男性は当然直接かかわらない。
だけれど、間接的にはかかわるわけで。
知っておいて損はない知識だと思うのだが。

折り紙ミニ講座。
飾りかぶとを1対1で教える。
折り紙好きの方なので、教えが要らないくらいだったかも。
教えている間に、新たに3名が加わる。
得意ではない方には、教えがあったほうがよさそうだ。

スタッフ体験談は、養蜂の方。
いろいろな方がおり、どの人の体験談も面白い。
1時間がとても短いくらい。

理数科教師として、内容は直接は関係ないし、グァテマラという場所も、関係がない。
だけれど、とても興味深いし、面白い。
遠慮なく質問して、答えてもらって、多謝。

そうして、村落の集まりに顔を出す。
3つくらい企画しているようで、さすがである。
楽しい。面白い。

21日や22日は語学の宿題ばかりして終わってしまい、気が滅入りつつあったように思う。
ところが、23日は、折り紙交流したり、村落の集まりで話をしたり、パワーを分けてもらったように思う。
バランスが大事だ。

ちなみに、インターネットを個人の趣味で使用するのは禁止とされている。
このようにブログを更新するのは、趣味にあたるので禁止と思われても仕方がない。
が、ストレス発散のひとつであるので、ひいては訓練の効果的な受講につながる。
もちろん、課業に影響を与えるほどやっていては当然ダメで。
バランスが大事なのだ。

【1月24日】
本日は所外活動。
活動先はデイケアサービス。
お年寄りの世話。
とはいっても、自立可能なお年寄りの世話なので、大半が話し相手。
あとは、お茶入れたり、片付けたり、掃除したりとかとか。

80歳以上の方々が多いように思う。
そしてほとんど女性の方。
なかなか貴重な体験。


【1月25日】
シニア年齢層のための健康講座を受ける。
でも、全年齢層といってもよい講座。
喫煙のひどさを改めて知る。
能動喫煙もひどいが、受動喫煙も輪を分けてひどい。
タバコは平気なのだが、自動車の排気ガスよりもひどいという話であり、それを吸わされるのは勘弁だなぁ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?