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青年海外協力隊のナミビア生活、その17[社会人向け学校・荷物消失]

【4月25日】
午前中は、NAMCOLの授業に出てみる。
Namibia Collage なんとかの略で、一般市民が学校の勉強ができる機会。
今回のトピックは幾何とでも言うのだろうか。

・点Aから一定の距離にある点の集合
→ 円
・直線ABから一定の距離にある点の集合
→ 平行線(2本)

とかそんな感じ。
で、コンパスを使って実際に書いてみよう、とか。


NAMCOL初めての授業で受けた印象。
・受講者はnot on time。時間関係なく教室に入ってくるので、ちょっと手間かかりそう。
・やる気があるんだかないんだかよくわからない受講者。
・道具(今回はコンパス)を持っている人は少ない。
# なので、グループを作ってやっていた。
・10時~12時という2時間枠。ゆっくりとした着実な進行。

思ったこと
・一般市民対象なので、もうちょっとどう役に立つかがわかると、良いのかなぁ。
# ま、普段、コンパスとか使って作図しないけどさ。


午後から台所の水は止まっていた。よく水道が止まるとは聞いていたが。
風呂のシャワーの水も。
トイレと洗面所の水だけがちょろちょろと出てくる。
ここの水道系統はどうなっているのだろうか。

Ongwedivaの隊員のところに転がり込むことを決める。断水したところにいても大変だ。隣町まで車で30分ほど。
当日電話アポという学生のノリで訪問。
16時半に連絡して、17時半に到着というペース。
Ongwedivaの宿舎はきれいだ。広さはこちらのほうが広いけれど。


晩御飯は普通のレストランへ。
普通のレストランだが金曜日は特別らしく、ディナーバイキング。
焼きたての肉が美味い。
N$125というかなり高めだが、ペイするだろう。(2000円くらいか)


宿舎に戻りシャワー。
お湯のシャワーだ。
何より、出るシャワーだ。
ていうか、シャワーなのだ。
(わたしが住んでいるところだと、シャワーじゃなくて、蛇口が高い位置につけてある、という感じ。そしてお湯がでない)


【4月26日】
朝おきて、なだいなだ氏の こころの底がなんとやら という本を読む。
精神分析とかヒステリーとかそういう話だが、面白い。
フロイトとか、歴史に沿った話もでてきて、体系的に理解できて実に良い。
途中までしかよめなかったのでそのうちにまた読もう。

タクシーでOshakatiへ。
無造作にバックパックをタクシーのトランクに放り込む。
降りるときものの見事に忘れる。
降りて2分くらいで気づくも、タクシーがどこかへ消えるのに十分な時間であった。
私は二度とそのタクシーに出会うことはなく、OPSRAYのバックパックもいずこかへ。

喪失したもの。
・OPSRAYのリュックサック(35リットル)
・スリーピングバック:N$180
・ノートブック2冊:1冊は情報満載、1冊はほぼ新品
・JICA手帳
・オレの手帳(先輩隊員の新しいメアドとかなくなってしまったなぁ)
・クリアファイル:OB会の資料とか、19-4名簿とか、これまでの交流会名簿とか
・パスポートのコピー
・黒Tシャツ(登山用のすぐれもの)
・パンツ(バーバリーのとっておき)
・筆箱:シャーペン、カッターナイフ、赤ペン、緑ペン、筆ペン、油性ペン、消しゴム
・オレンジピンクのタオル

幸か不幸か、それほど高価なものは入っていない。
というかリュック自体が一番高価なんだけれど。


一応警察へ。
こちらの警察はあまりやる気がない。
女性が3人ほど窓口にいて、話は聞いてくれるのだけれど、何も動こうとしない。
まぁ、タクシーのナンバーを控えているわけではないので、難しいというのはわかるのだが。

あまつさえ、日本だとわかると、日本は良いところか?と聞いてきて、つれてってくれないか?といってくる始末。
初めて言われることなので、別に悪い気はしなかったけれど。

根気よく、時間を気にせずに、話していると、だんだんと打ち解けてくれたようで、帳面につけてくれた。
受理票もくれた(ノートの切れ端に数字とハンコを押したものだが)。


ナミビアで話をすすめるコツは、時間を気にしないことと、どんな話でもすることだと思った。
遠回りしているようで、話が少しずつ進む。


Ondangwa(わたしの住む場所)にもどると、水が出た。
さっそくシャワーを浴びる。
15時くらいという最も気温が暑い時間帯。
出てくる水のほうもぬるま湯だ。
どうやらこの時間がもっとも良いみたい。

ちなみにシャワーと書いているが、複数の細かい穴から水が出てくるようなものではない。
頭の高さについている蛇口のようなものからトトトッと出てくるもので、水量を増やすとシビビビッとなるやつだ。
ま、水が出てくるだけ幸せなのだ。

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