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青年海外協力隊のナミビア生活、その7[リゾート地:スワコプムンドへ行く]

4月5日
スワコプムンドへの1泊2日旅行をする。
首都ウィントフックから500km西へいくとスワコプムンドという観光都市が、海岸にある。
ナミブ砂漠と海との境目あたりに位置し、砂漠を使ったアクティビティが有名であり、リゾート地でもある。
海沿の街だけれど、海流は寒流なので、とても涼しい。

首都Windhoekからの移動は、コンビという乗り合いバス。
バン程度の大きさの車に、荷物用の引き車が後ろにつく。
座席は14個くらいあり、それらが埋まらないと出発しない。
当然、予約なんてものはなく、出発はひたすら待つしかない。
料金は90N$であった。話によると以前より少しずつ値上げしているらしい。
(当時は、1N$は15円くらい。2008年。なので安い。)

で、出発すると、あとは音楽がんがんかけかっ飛ばす。
今回は、思ったより飛ばさなかったし、思ったより音楽は激しくなかった。


楽しめるアクティビティは、以下のようなものがあり、デザートエクスプローラなる業者さんでは以下のような料金であった。
・バギー(quwad bike):270N$/h
・サンドボード(sandboard):300N$/半日
・ride down(ride on the board):200N$/半日
・乗馬
・パラグライダー:650N$/半日
・スカイダイビング:1700N$/半日
(1N$は、だいたい15円くらい)
観光地なので、料金は一気に先進国価格。とはいっても、スカイダイブはわりと安いほうだと思う。

もしも、バギーをやると、ナミブ砂漠をバギーで駆け巡ることになる。
ナミブ砂漠のきれいさを体感できるだろう。
見渡す限り、一面 砂という状況。
広大である。

あと、海岸沿いの街ということで、海産物も食べることができる。
生牡蠣しかり、ムール貝しかり。
ムール貝を2つほど食べたが美味しかった。
ゆでたものではなく、グラタン風にチーズを乗せてオーブンで焼いたものであった。美味。

街全体は、日本人にとっては、まるでUSJのセットのような感覚を受ける。
海はおおむね波がたかく、サーフィンには手ごろだというらしいが、むしろ強すぎるという話も。
海に沈み行く夕日はきれいであった。



4月6日
100N$(1500円相当、2008年当時)でとまったドミトリーはわりかしすみよい。
というより、大人数でいったので、一部屋貸切状態であり、便利。
共同キッチンがあり、昨晩のディナーでの食べ残しテイクアウトを温めて食べた。

午前中にサンドボードをば。
すべるまえに、スノーボード用のブーツを履いて砂丘を登るのだが、かなり体力を消耗する。
5回くらい登ったが、一生分ではないだろうか。
すべってる間はとてもよい。

スノーボード用の板に、ワックスを塗ってから、砂丘の上からすべる。
だいたい50メートルくらいの高さ。
斜度は20度か30度くらいあったかもしれない。雪なら間違いなく中級以上で、上級コースかもしれない。
ただ、砂は重く、春先のスノーボードを思わせる。
利点はいくら転んでも痛くないところだ。砂は固まらないから。

1回だけ、Ride on the Boradもしたが、こちらはすさまじくスピードが出て、楽しい。
80キロ/時くらい出るそうだ。
四角いベニヤ板の上に、うつぶせにのり滑り降りるだけ。
簡単だし、装備もそれほどいらず、爽快感もばっちり。
なにかのひょうしに転がってしまったら大変なことになりそうだけど、そこは考えずに楽しい。

お昼は、サンドウィッチをナミブ砂漠で食べるという趣向。
パン、チーズ、ハム、オニオン、きゅうり、トマトがある。
各自、ナイフでパンに切り込みをいれ、自由に具をいれ、マヨネーズ、バター、塩、こしょう、マスタードで味を調える。
これがなかなかに美味い。
パンが良い。日本にはないパンだ。表面がかたく、中はふわっと。
そう、ヨーロッパで食べたときのようなパン。


ちなみに終わったあとは、体のすみずみまで砂だらけ。
顔の表面も、耳の穴も。
履いていたズボンのポケットも。
シャワー必須。

あとは帰るのみ。
帰りのコンビは、本領発揮であった。

ようやく人がそろって出発かと思ったら周辺をぐるぐる。
自分の家らしきところとか戻ったりするし。
と思ったら、友達らしき人の車を止めたりするし、
どうやら音楽CDがなかったらしく、かき集めていたようだ。
事前にやっておけ。

そして、音楽をかけるのは良いのだが、クラブにいるかのような大音量。
30分や1時間くらいなら、私もノリノリで踊るところだが、何しろ狭い。
最後部座席で、後ろのスピーカから重低音が直撃するし。
スピーカだけは良いものを使っていそうで、重低音はしっかり♪

その音楽のおかげか、コンビは快調にぶっとばした。
大半の道は片側一車線通行なので、スピードの遅い車を追い抜くわけだが、それがまたデンジャラスだったりする。
特に日が暮れて暗くなってきたときなんて、そりゃもう♪

ま、車から眺めたサンセットはとてもきれいだったし、星空もすばらしい。
ときどき音楽にのったりして楽しかったし。
(他のお客さんで、耳栓を装備していた人がいらした。用意のよいこと。)

確かにぶっとばすと、早く帰れる。
行きは5時間くらいかかったと思うのだが、帰りは3時間半。
死ぬ確率は0.1%から2%くらいにあがっていたと思う。複雑な気分である。

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