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「課題設定が超重要」で「人がやるべきことなんじゃないか」って話

最近、課題の設定の仕方次第ですべてが変わってくるなーと改めて感じ、いつも考えるようにしているので、その話をします。

そもそも、問題と課題とは。
あるべき姿と現状のギャップが「問題」です。
その問題を解決していくために具体的に取り組むべきことが「課題」です

有名なエレベーター問題で見てみます。


とある都心のオフィスビル。各階へつながるエレベータは1台しかありません。
また旧式のため非常にスピード遅く、利用者から毎日のようにクレームが絶えません。
「エレベータの待ち時間が長い!どうにかしてくれ!」
どんな解決方法がありますか??

みなさん、この「問題」にどう「課題設定」して「どんな解決方法」を提示しますか?
ChatGPTの同じことを聞いてみました。


ChatGPTは「エレベーターをはやくする、効率よくする」と課題設定し、上のような解決方法を提示しました。

この問題を解決した「人」は、、、
待ち時間が長いと感じないようにする」と課題設定し、
エレベーターの横に鏡を置く
という解決方法を取り、見事に問題を解決 = クレームをなくす
ことができました。

どちらが正しいという話ではなく、問題に対して、どう課題設定するかでこれほど解決方法が変わってくるのです。
問題を正しく捉え、適切な課題設定をすること
ここを間違えると、せっかくの解決方法が思ったより成果が出ない ということになりかねません。

わたしのところには、開発案件の相談がよく来ます。
「LINEでデジタル会員証を作りたいのだけど見積もりが欲しい」など。
見積は出すんですが、そもそも「いまどんな問題があって、どんな課題に取りみたいんですか?」って聞いてもわかっていないことが多いんですよね。
この状態だと、仮に会員証をつくっても使われない、もしくは本当に解決したかった問題を解決できないです。しかも開発大変だし。。。

ということで、、、すくなくともわたしが関わるクライアント・案件は「課題設定」を全力集中(古いw)して望む所存です。


もうひとつ、、、さきほどChatGPTの回答を紹介したところで、AIと人の役割分担について。
山口周さんの著書、世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか 経営における「アート」と「サイエンス」の中でこんなような趣旨の話をしていました。(たしか、、、)

これまで常に「課題」や「問題」が過剰で「解決策」が希少だった。テクノロジーの発展によって、あらゆる課題の解決策が世にあふれていて、そもそもの起点になる課題が少なくなってきた。課題解決策の「デフレ化」が進んでいる。

ChatGPTなどの生成系のAIによって、解決策のデフレ化はさらに進みました。
なにが希少になるかというと、「問題」を見つけ「課題設定」する ところになります。

問題というのは、「あるべき姿と現実のギャップ」ですが、「あるべき姿(理想)」を描くことは、(少なくともいまは)人しかできないし、やるべきことなのでは。
そして、エレベーター問題を見ると、「課題設定」する部分もまだ人がやるほうが価値が高いこともありそうだなと思いました。

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