肝細胞癌のCT診断後にEOB造影MRIを行ったところTMN分類のTステージが変わる例は予後不良の指標になるのか?

Wu CH, Lee YH, Liang PC, Hu RH, Shih TT, Ho MC. Predictors of changes in preoperative tumor stage between dynamic computed tomography and gadoxetate disodium-enhanced magnetic resonance imaging for hepatocellular carcinoma. J Formos Med Assoc. 2022 Jan 12:S0929-6646(21)00593-3. doi: 10.1016/j.jfma.2021.12.026. Epub ahead of print. PMID: 35033411.

ダイナミックCTでの肝細胞癌のステージング後にEOB造影MRIを追加することでどのくらいTNMステージの変化が生じるかを検討した。
EOBはsatellite lesionの検出に優れ、20.2%でTステージが変わった。Tステージが早期のもので追加病変が見つかりTステージの変更に至るケースが主。
AFPが高値、ALBIステージが2のものはTステージの変更の率が高いとのことだが、なぜALBI2でそのようなことが生じるのかのロジックが今ひとつわからない。

EOB追加によりTステージが変わる例は微小なサテライト病変が存在するケースであると考えられ、AFP高値、相対的予後不良などに結びつくとは言えそうである。


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