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ラーメン凪 創業記 第3章:多事多端な六本木店立ち上げと詐欺事件

ラーメン凪 代表、生田悟志が高校卒業から凪創業に至るまでの波乱万丈な創業記!?
前回はこちら↓

六本木店立ち上げ

初の東京。
採用するアルバイトも学生中心からフリーター中心にと都会色が思いっきり出ていました。その中から生え抜きを4名ほど厳選し鍛えまくりました。
1人は今でも凪のメンバーとして頑張っているので、出会いとはどうなるかわかりません。

六本木店の立ち上げには面白い取材がありました。
「新店開店までの道のりに密着!」というニュース番組取材が。まさかゴールデンタイムに進出か!と喜んで受けました。
お店はほぼ24時間ですから、仕事は当然のことながら、寝る瞬間まで取材でした。
流石に密着始めてでしたのでディレクターの無茶ぶりに対して演技するのは大変でしたが、広報的な学びを沢山得られたました。。

ある時、アルバイト生え抜き4名を選んで羽田から福岡へ送ることに。わかりやすいシュチエーション。彼らの手を握り、声援を送るやらせは本当に死にそうなくらい恥ずかしかったですね。
空港での撮影、めちゃくちゃ目立つんです。いやー今はできない。


一蘭 六本木店のオープンは開店前からめちゃくちゃ行列が。
お店から六本木交差点まで並んでましたから、それは相当な人数でした。
開店して数ヶ月は地獄のような日々で、並んでない時間帯が朝の8時から10時のみ。超異常ですね。。。。
席数約40で月商3,000万近くだったことを覚えています。
勤務ももうハード過ぎでして、深夜2時に上がって6時起床の8時には現場の日々。完全に壊れてラーメン持っていきながら寝てました笑。

150万の詐欺

六本木開店から3年の間で一気に6店舗展開、どこも大繁盛していきました。ラーメンのすごさを実感しました。
日々忙しくしていましたが、エリアマネージャになって一番驚いたことは横浜に初出店したとき。
業績も好調なお店に、なんと詐欺事件が!

被害額 150万円
週末前の両替金と入金前の売上をがっつりと。

手口はこうです。
金曜日20時頃、本部のA部長を名乗る電話が店舗責任者宛に。

A部長「大家さんから本社に電話があって、家賃の振り込みがされてないと。なるはやで入れて欲しい。部下のB君が行くから(B君の名前は社内では知られていたけど、顔は知られていない)週末で本部が対応出来ないから券売機のお金で払っておいて」

店舗責任者(アルバイト)「わかりました」
と、そそくさに券売機の現金を数えて報告したそうです。

間髪入れずに、
A部長「もうそっちにB君が着いたので、電話切らずに待ってもらえる」
とそう時間も経たずに店の外にはBを名乗る人物が。
サクッと責任者がお金をB君に渡してしまったというわけです。

数時間後、なんとなく変かな?と感じたB君がそこで初めて店長に電話を入れて発覚しました。
改めて事情を聞いてぞっとしたのですが、アルバイトの責任者に聞けば聞くほど、店内の情報が揃っていたそうです。僕の名前や、その他の社員の名前も会話に出てきたりして疑う余地がなかったと。

その事件が起こる前、当時浜松町にあった東京事務所もバールで開けられて、金品は無かったのですが、パソコンをやられました。直接の関係はわかりませんが、本気でやるってこういうことなのかなっと。狙われたら絶対勝てないっすね。


お金といえばですが、凪でやられた金額は100万くらいです。昔は週末の売上が店舗に置いてあったので。おそらく身内です。というか身内。そこに置いてあることは働いているメンバーしか知り得ない。取られるような仕組みにしている自分が本当に悪かったしかないですよね。ほんと。

その他で周りのラーメン屋さんのお金失踪最高額は2,000万です。
とある有名ラーメン店ですが、海外でギャンブルに責任者が使い込んでしまいあえなく発覚。実家のご両親に相談にいくも、金額を知らない両親が最初はいくら払えばいいんですか?と強気できたそうですが、金額を伝えると両手で顔を押さえて謝罪したそうです。
ま、それも犯罪者を産みそうになった社長の責任ですね。。。。

そうそう、先ほどの密着ですが、あれ実は放送されませんでした。
理由は9.11のテロが理由です。さすがにすごい事件だったので密着ぶっ飛んで当然でした。

NYへ

出店もひと段落した2003年。
運命のニューヨーク旅行を1人で行ってきました。
その体験が無ければ今の凪も無いといえるほど、僕にとって貴重な時間になりました。

って早く凪の開店の話に行けよ!というみなさんの聞こえてきそうですが。。。

つづく!凪開店まであと3年!(毎週火曜更新)


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