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【ズワイガニの漁獲量が減っているらしいんだけど、魚屋にできる事を考えてみた】


漁獲量が減っているのは
水産資源全体の問題ですが
今回はズワイガニの話📖

11月から年内漁獲される香箱ガニ🦀
美味しいですよね🤤

魚進も例年沢山のお客様に楽しんで頂いてます😊

【考えるきっかけ】


最近SNSで

『ズワイガニの漁獲量が減ってるから
香箱ガニは今年は提供しない』


というお店さんがいました。

確かに、卵を持っているから
1匹獲るだけで何千という命を奪っている事に
なりますね🤔

でも、何か腑に落ちなくて
福井県農林水産部水産課に電話してみました☎️

【年代別漁獲量の推移】


すると、確かに漁獲量は下がってるとの事

1964年 800〜1,000トン


でしたが
その後徐々に下がり

1979年 210トン


まで落ち込み
その後、資源管理等の取り組みで

2002年 610トン


まで回復するも

2018年 400トン


近年では
400〜600トンの間で推移しているようです。

うーん。確かに下がっていますね…

【漁港関係者の方は
どうして欲しいのか】


で、1番聞きたい事聞いてみました👂

『買わない方が良いんですか?』


失笑されましたが😅
買ってもらった方が良いみたいです❗️

矛盾しているかもしれませんが
買って応援という事ですね👍

『買ってに応援キャンペーン📣😆』

て事ですね❗️

なんつって🤣すいません😅


漁師さんは漁師さんで
カニがいなくなったら消費者よりも
大問題ですよね❗️

ズワイガニを守るための
取り組みは沢山しているようです✊

【漁港の取り組み】

水深220〜350mの海域は
3月21日〜11月5日は
(ズワイガニ漁期以外)
操業しない
コンクリート製の特殊な保護礁を設置
甲羅幅10mm未満ミズガニ(脱皮後の甲羅が柔らかいオスガニ)は漁獲禁止
ミズガニ漁期は2月19日〜3月20日まで
セイコガニ漁期を20日短縮
(12月31日終了)
ズワイガニ漁期以外では
ズワイガニを逃して魚だけを漁獲するための『越前網』を使用すること
ズワイガニでは初の
『地理的表示(GI)保護制度』に登録

農林水産省が進める、各地域ならではの環境や
伝統などの特徴をもつ地域産品を
守り、伝えるための制度。
品質が保証された地域ブランド産品。


これでも、まだ1部分。
まだまだあるようです😵

こういう取り組みを知ると
心底、頑張って欲しいと思います!

やっぱり買って応援しかないな😆

【水産資源の枯渇以外の大事な事】


更に、考えてみると色々な物事が絡んできますね🤔

⚫︎漁師さんの生活(金銭面)
⚫︎獲る技術・知識・活し方(情報・伝統面)
⚫︎食べるという事(食文化)
⚫︎漁船等(物質面)


水産資源が無くなってしまうのは
もちろん大変な事だけど、
上記の4つが無くなってしまうのも
大変ですよね。

【魚屋として出来る事】


そこで、魚屋として

魚を残す事
漁師さんを残す事
食文化を残す事


この3つを念頭に置いて
これからも情報を発信していきます🔊

知ってもらった上で
お客様に選択して頂く事が重要かなと

まだまだ、お勉強する事いっぱい🤯

【ズワイガニの名称】


ちなみにズワイガニの名称ですが

⚫︎メスの子持ちズワイガニを

『香箱ガニ』北陸地方

『セコガニ』山陰地方、京都、兵庫

『セイコガニ』福井(越前)、北陸地方
⚫︎オスのズワイガニを

『松葉ガニ』山陰地方 兵庫 京都

『越前ガニ』福井(越前)、北陸地方

『間人ガニ(タイザガニ)』丹後半島


地域によって、色んな呼び名があるんですね🤔
それだけ、地域に根ざした愛された食材とも
言えますね☺️

ちなみに『越前ガニ』は
室町時代の文献に既にあり

更に、天皇陛下へ献上される
唯一のカニらしいですよ😲

【カニの目利き】


では、どんなカニが良いカニなんでしょう🤤

それは

大きくて、甲羅に黒い粒々?斑点?が
沢山付いているカニが良いんです
👍


蟹の甲羅の黒い粒は
実は『カニビル』というヒルの一種🤔

人に害はない上に
このカニビルが付いていればいるほど
脱皮してから生きている時間が長いとされる為
身入りが良くて上質とされているようです✍️

あーーーーー😩
こんなの書いてたら食べたくなってきました❗️

今季は何回
これだ!っていうカニをお客様に提供出来るか😆

僕は、おこぼれをいただけるか😂

好きな方は想像しただけで
ヨダレが出てくる…

カニってインパクトのある食材ですね😆

これからも、末永く大事に、楽しめるように
知る事で、意識して生活していきたいですね。

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