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【日本人に愛される真鯛】

おめでたい時のお料理の主役『真鯛』

みんなに知られていて
こんなにも日本人の生活に
入り込んでいる魚は他にないと思います。

美味しいですしね〜。
僕、大好きです!

でも、こんなにも味の格差がある魚も
なかなか無いかな…
とも思います。

《真鯛の旬》

真鯛には、1年で2度旬がある
知ってました?

      3月〜6月の『桜鯛』
      9月〜11月の『紅葉鯛』


と、旬の真鯛を呼びます。

日本の四季に合わせて名付けるなんて
風情がありますね。

愛されてるんだな〜と感じます。

『桜鯛』は
春の産卵期前に栄養を蓄える為
味が良くなります。

これは、他の魚介類にも言える事です。

そして、

『紅葉鯛』はというと…

「食欲の秋」だから太るんですって。

夏場、暑い時はご飯食べられないんですね。
マグロもそうなんですが
夏場に味が落ちる魚は結構います。

そして、涼しくなってくると
ご飯いっぱい食べちゃうんですね。

人みたいで、なんだか愛着湧きます。

魚って面白いですね〜!

《良い真鯛の見た目》


普段は、正直あまり考える事なく
見た目と経験と直感で買うのですが
色々と調べた事と合わせて、整理してみました。

●厚みがある(背・尾の手前・肛門付近)
●輝点(背中の青い斑点)が色鮮やか
●顔が小さい(体に比べて)
●顔から背びれにかけて盛り上がっている
●顔が男前


あとは、問屋さんと話してたりすると
特に良い真鯛を出してくれたりします。
問屋さんとの信頼関係が必要ですが。

《天然と養殖》


最近は、養殖技術が進歩して、
味が天然と遜色ないものも多いらしいです。

ですが、僕としては、
やはり天然物の味の深みは格別だなと思います。

魚全般に言える事なんですが

養殖は深みや奥行きがないんです。
脂がのっていたり
見た目がキレイだったりと
表面的な事は遜色ないのかもしれません。


ですが、天然の美味しい真鯛は
香り・咀嚼している時の味
飲み込んだ後の余韻が
素晴らしいものがあります。


今では、天然2割、養殖8割の流通量に
なってしまったようですが
美味しい天然の味は知っていて欲しいです。

日本の国土、四季、等
関わっている全ての方に感謝します。


本当にビックリするほど美味いですから。

僕史上No.1の真鯛は
佐賀県の大山鮮魚店さんからいただいた
『紅葉鯛』です。

鮮度がバキバキでなのに
甘味と旨味がある…
そして後味は爽やかという。。。

あれは美味かったな〜。

《食べ方》


『桜鯛』は、1kgくらいが
美味しいとされています。

真鯛でいうと、若干小降りです。
そんな真鯛は、皮も薄く香りも良いので

⚫︎身は「塩焼き」
⚫︎頭は「かぶと煮」
⚫︎骨で出汁を取り「あら汁」
⚫︎白子が入っていれば「白子ポン酢」
⚫︎卵が入っていれば「煮付け」


などが美味しいですね〜。
想像しただけでよだれ出てきます。

『紅葉鯛』は、2kg弱が好みです。
そして、刺身が最高に美味いと思います。
皮岸に脂が多くあるのが特徴なんですが
そこが、また料理の幅が広がる要因になります。

⚫︎身は「刺身(焼き霜造り・湯引き)」
   「しゃぶしゃぶ」
⚫︎頭は「かぶと煮、塩焼き」
⚫︎骨で出汁を取り「あら汁」
⚫︎皮は「茹で皮ネギポン酢」「唐揚げ」

脂がある・ない、香りが良いか悪いか
調理法を変えると、天然でも養殖でも旬でも
次期外れでも美味しく調理できると思います。

でも、お店の人に聞くのが1番ですね。

「今日の真鯛のオススメの食べ方は?」

という感じで。

《まとめ》


という感じで、色々と調べつつ
経験を合わせて記してみました。

天然物中心の魚屋の魚進としては
やはり旬の天然物をオススメします。

そして、旬・産地によって味が違う事を
楽しんで欲しいです。

というのも、日本という国が、
美味しい魚を食べる事に本当に恵まれているんです。

⚫︎海が豊かになるのは
    土地から流れ出る栄養の為

⚫︎土地が豊かなのは
  緑が残されている上に農業が活きている為

⚫︎緑が豊かなのは
    雨が要所々々で降ってくれる為

⚫︎雨が要所々々で降ってくれるのは
            季節がある為

自然が循環しているから
美味しい魚がいただけるんですね。

だから

美味しい魚も
美味しい野菜も
美味しい水も
美味しい空気も


全て繋がっていて、どれか1つかけても
いけないものなんだと思うんです。

自然を大事にして
自然に感謝して
命をいただく。

人も自然の一部分。

自然を大事にする事と
自分を大事にする事は
同じ事ですよね。




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