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自分の成長を確かめるために記録すべき「量的な変化」「質的な変化」とは?

練習効率を高めるためには、練習することと同時に”よい反省会”をする必要があります。

めんどうだけど、ここをやるかどうかでけっこう差が生まれるんですよね。

それは練習効果という意味でもだし、個人の「自分は前に進んでいるぞ!」という感覚を得るという意味でも、です。

とはいえ、
「反省が大事なことは分かってる。けど、”よい反省会”って実際のところなんなの?何を反省したらいいの?」
と思うのが正直なところですよね。

というわけで今回は、
「どんなことを反省したら練習を効率化できるのか?」
という話をしていきましょうか。

量的な変化と質的な変化

練習を行ったとき、学習した人には、
・量的な変化
・質的な変化

の2種類が起こります。

それぞれの特徴をざっくり説明しますね。

量的な変化

量的な変化・・・数値で測れるような変化
メリット → はっきりと数字として表せるため、成長を実感しやすい、客観的な変化量を追いやすい
デメリット → 数値で測れない変化は追えない、計測しないと結果が分からない、計測が大変な場合がある

量的な変化の例
楽器練習・・・ミスした回数、楽譜を見た回数、演奏時間
勉強・・・正答率、解くのにかかった時間、解いた数
プレゼンテーション・・・スピーチにかかった時間、噛んだ回数、話した文字数、平均的な話す速度
歩行練習・・・歩けた歩数、歩行速度、介助した回数

質的な変化

質的な変化・・・数値では表せないような変化。
メリット → 数値では表せないような変化を追える、細かな計測がいらない
デメリット → 主観的な解釈になりやすい、変化の実感が得にくい、変化量を追いにくい

質的な変化の例
楽器練習・・・表現力が豊かになった
勉強・・・着眼点が鋭くなった、間違っているが方向性は合っている
プレゼンテーション・・・聞き手からの印象がよくなった、説明がわかりやすくなった
歩行練習・・・姿勢がよくなった、おなじ距離を歩いたとき大変に感じなくなった

この2つの変化は、どちらを取った方がいいということではなく、どちらかにかたよらないことが大切です。

2つの変化を記録するときの注意点

「量的な変化」「質的な変化」を記録するときの注意点についても、軽くお話ししておきましょう。

量的な変化を取る場合には、あまりに変化に時間がかかるばかりを記録しない方がいいかな、と。
たとえばスポーツの場合、「何回戦まで勝ったか?」だけを記録したら、細かい技術の成長があったとしても、勝てなかったら”成長なし”とカウントされてしまいます。
これではモチベーションにもつながりませんし、意味あるデータにもなりにくいですよね。

質的な変化をみるときは、いかに「客観的に見られるか?」が大切だと言えるでしょう。
つまり、
「なにがどのように変わって、その変化はこういう意味で良い影響をもたらすから、前回の練習より成長してると言えるよね」
というふうに説明できるような観察をする必要がある、ということ。

ただただ「良くなってるよ!」というのは記録ではなく単なる”励まし”になってしまいますし、学習する人が「何がどう良くなったのか」を理解できないと、「つぎはどこを目指せばいいのか」が分からないままになってしまいます。

練習記録ってめんどくさいけど、自分の成長を実感したり、立ち位置や向かっている方向を把握するために役立つことはまちがいないです。

個人的には、反省会の記録方法としては医療業界の「SOAP」という書き方が整理しやすいかなあなんて思ってます。

くわしいはなしはまた別の記事で紹介しますね。

あとはよしなに。

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