見出し画像

XAUUSD(GOLD) 今週の戦略 11/07 - 11/11

 今週から冬時間に入りますね。先週は、英政策金利発表、FOMC、米雇用統計と重要指標の発表がありました。注目されたFOMCでしたが、開始当初の声明文において政策金利の段階的な引き下げをする旨のハト派的内容から米ドルは売られましたが、その後のパウエル議長の会見では一転し、インフレレートは遅行指数であるため、ターミナルレートはまだ上方であるとのタカ派的発言から、米ドルが買われる状況になりました。
 週末には、ECBドラギ総裁がインフレ抑制のための積極的な姿勢を示したことから、4日(金)には大きく米ドルが売られ、ドルスト系の通貨ペアは大きく上昇し、先週を終えました。
 この金曜日の値動きが、米ドル高のトレンドに一端の歯止めになり、調整段階になっていくのか、今週はそれを左右する重要な一週間になりそうです。

【今週の重要経済指標】

11/10(木) 22:30 米 消費者物価指数(CPI)
11/11(金) 16:00 英 GDP国内総生産

先週のXAUUSD(GOLD)の振り返り

10/28終了時点でのXAUUSD 1時間足
11/4終了時点でのXAUUSD 1時間足

 4日(木)のFOMCと週末の上昇までは想定できていなかったが、週前半の値動きに関しては、設定したレジサポが機能してくれたため、ほぼイメージ通りの値動きをしてくれました。
現状、週足・日足がトレンドレス相場になっているため、4時間足/1時間足/15分足のフラクタル波動が機能しているように感じます。
 また、4日(木)の安値が日足レベルでのダブルボトム右側になっており、その後の急騰から推測し、ショート勢の利益確定が短期ショートの損切を巻き込んだ上昇になったと考察します。
 今週は、この上昇が継続するか中期のショート勢の戻り目になるか、米CPIが1つの鍵を握る注目の一週間になります。

XAUUSD(GOLD)今週のトレード戦略

XAUUSD 週足

【 背景/事実確認 】
・月足レベルの修正a波の終焉期。この修正a波の転換確認には、4週前の
 高値1699.77の上で今週の足が確定する必要がある。
・週足下降波動のエネルギーは完成している。
・3度下髭で反発している価格帯は、月足レベルの推進圏と底値圏のボーダ
 ー価格帯+2013年3月からの下降トレンドの起点となった1616.85が強力
 なサポートとなっている。
・現在、値が抑えられている価格は、7月の安値1680.87付近。
・現在9月の高安値1735.09と1614.73でのレンジ状況(トレンドレス)。

XAUUSD 日足

【 背景/事実確認 】
・ダブルボトム in ダブルボトムの下げ止まりのチャートパターンを形成。
 直近のダブルボトムのネックを上のブレイクして確定している。
・現在の価格は、日足レベルの下降チャネル上限及び2-4ライン付近。
・9/28の安値1614.73と10/4の高値1729.38でのレンジ状況。
 (トレンドレス)

【 チャート考察 】
10/4高値1729.38を日足で上にブレイクするまでは、「下目線」継続
・現在、レジスタンス付近で値が抑えられているため、週明けでの上げ止ま
 り、もしくは上昇継続を下位の時間足で考察していく。
・下げ止まりのチャートパターンを形成しているので、チャートパターン
 通りの上昇局面の値動きを『プランA』、チャートパターン否定の値動き
 を『プランB』とし、下位の時間足での分析でボーダー価格を設定してい
 く。
・上髭のほとんどない大陽線での確定のため、週明けの窓開けに注意
【 参考資料 】

Dollar Index 12時間足

GOLDの価格推移は米ドルの強弱に比例しているため、参考チャートとしてドルインデックスの考察をしていく。

【 チャート考察 】
・現在、日足レベルでの修正c波の第1波を形成中。金曜日の大陰線から、
 下方向の修正波になる蓋然性が高いと考察する。
・週足レベルでの上昇トレンドラインはブレイクしていないため、米ドル安
 傾向にはあるものの、本格的な米ドル安になるチャート形成には至ってい
 ない。
・修正c波の第2波の上昇において、111.820でレジスタンスされるかがポイ
 ントとなる。(紫の水平ライン)

XAUUSD 4時間足

【 チャート分析/考察 】
・現在の価格が日足レベルでのレジスタンス付近であることと、日足レンジ
 Fibo61.8%付近であることから、戻り売りの候補である。
・ダブルボトムのネックライン価格とFOMC高値を上にブレイクして確定し
 ているため、4時間足では「上目線」。
・押し目候補(下げ止まり)価格帯
 ①10/3の急騰起点価格1659.61付近
 ②Fiboエクスパンション50.0%とダブルボトムのネックライン1655.50付近
 ③Fiboエクスパンション38.2%とキリ番1650.00付近
 ※底値圏ボーダーゾーン(1640.00 - 1646.15)までの下落は考慮しておく。

【 トレード戦略 】
<週明けプラン>
・現在の上昇波動の高止まりから、押し目候補までのショート。
<プランA>
・上記の押し目候補での下げ止まりをセットアップとし、下位足で確認後
 N値100%をターゲットとしてロング。
<プランB>
・ダブルボトム斜めネックライン及び、底値圏ボーダーゾーンを下方向にブレイクをセットアップとし、直近安値1617.00付近までショート。

【 トレーディングレンジ設定 】
<上段>
上値:1729.38付近(10/4高値)
下値:1707.00付近(9/14エクスパンション起点価格)
<ニュートラルゾーン>
上値:1707.00付近(9/14エクスパンション起点価格)
下値:1702.32付近(天井圏ボーダー価格)
<天井圏ボーダーゾーン>
上値:1702.32付近
下値:1700.00付近
<中段上>
上値:1700.00付近(天井圏ボーダー価格)
下値:1680.87付近(7月安値)
<ニュートラルゾーン>
上値:1680.87付近(7月安値)
現在値:1680.53
下値:1675.22付近(9/30高値)
<中段下>
上値:1675.22付近(9/30高値)
下値:1659.61付近(10/3急騰起点価格)
<下段>
上値:1659.61付近(10/3急騰起点価格)
下値:1646.14付近(底値圏ボーダー価格)
<底値圏ボーダーゾーン>
上値:1646.14付近
下値:1640.00付近
<最下段>
上値:1640.00付近(底値圏ボーダー価格)
下値:1614.73付近(9/28安値)

XAUUSD 1時間足

【 チャート分析/考察 】
・金曜日の上昇が一方的になったため、節目の価格が不明快であるため、
 値動きの洞察が困難である。そのため、補助的にチャネルラインを引き、
 4時間足での押し目候補とトレーディングレンジに準ずることとする。

【 トレード戦略 】
・押し目候補(下げ止まり)価格帯
 ①10/3の急騰起点価格1659.61付近
 ②Fiboエクスパンション50.0%とダブルボトムのネックライン1655.50付近
 ③Fiboエクスパンション38.2%とキリ番1650.00付近
 ※底値圏ボーダーゾーン(1640.00 - 1646.15)までの下落は考慮しておく。

<週明けプラン>
・現在の上昇波動の高止まりから、押し目候補までのショート。
<プランA>
・上記の押し目候補での下げ止まりをセットアップとし、下位足で確認後
 N値100%をターゲットとしてロング。
<プランB>
・ダブルボトム斜めネックライン及び、底値圏ボーダーゾーンを下方向にブレイクをセットアップとし、直近安値1617.00付近までショート。

【モメンタム】
・移動平均線(各時間足 20SMA 以下ミドルMA)と現在値の位置関係
 ※価格の高い位置から順

月足ミドルMA
週足ミドルMA
現在値(1680.53付近)
日足ミドルMA
1時間ミドルMA
4時間ミドルMA

・ボリンジャーバンドからの現在値
 日足ボリンジャーバンド:+1σ~+2σ(上昇トレンド発生局面) 
 4時間足ボリンジャーバンド:+2σ~+3σ(強い上昇トレンド中)

『 全体の考察まとめ 』

週足(長期):「フラット目線」(トレンドレス)
日足(中期):「フラット目線」(トレンドレス)
4時間足(短中期):「上目線」(上昇第1波形成中)
1時間足(短期):「上目線」(上昇第3波終焉期)

【エリオット波動考察】

月足:修正a波終焉期。
週足:下降第4波と第5波レンジのトレンドレス状況。
日足:下降第4波と第5波完成からのアンダーシュート状況。
4時間足:上昇波動第1波の形成中。
1時間足:上昇第3波終焉期。

【フラクタル波動サイクルの指針】
4時間足 ⇒ 1時間足 ⇒ 15分足

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?