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XAUUSD(GOLD) 今週の戦略 9/5 - 9/9

先週は月曜日こそ方向感がなかった状況であったが、火曜日から木曜日にかけてドル高継続。節目に到達後、反発して先週を終了した。
先週は、米雇用統計・ISM製造業景況指数が堅調な数値での発表のためか、その後の大きな流れをつくるには至らなかった。
今週は6日(火)に米ISM非製造業景況指数、特に8日(木)のECB政策金利発表が重要であり、ドル高の流れを変える動きになるか、要注目である。

6日(火) 10:30 豪州RBA政策金利発表
             23:00 米ISM非製造業景況指数
8日(火) 21:15 欧州ECB政策金利発表

先週のXAUUSD(GOLD)の振り返り

先々週末のXAUUSD(GOLD)1時間足
先週末XAUUSD(GOLD)1時間足

先週は、中期波動第5波の終焉ポイントであったため、反転する波動のイメージで観ていたが、7/21(水)の安値1680.84を試す下降の値動きになった。
結果的に日足で設定したトレーディングレンジ最安値付近まで下落し、FE(フィボナッチ・リトレースメント)の9.0%付近まで到達した。
先週のシナリオが機能しなかった原因は以下の3点である。
① 週足第2波動形成中の認識の欠如
② 4時間波動の第1波の認識違い
③ モメンタムの軽視(パーフェクトオーダー)
先週は全くトレードにはならなかったので、先週の反省を踏まえ、今週は改善・修正をして取り組んでいく。

XAUUSD(GOLD)今週のトレード戦略

XAUUSD(GOLD)月足

【事実確認】
8月のローソク足は、上髭陰線丸坊主で確定した。これは、下降の強さを表している。
9月になり、月足レベルの上昇トレンドラインも下抜けしてきている。

【環境認識】
強い下降の流れが先週で一端の反発をみせている。この下げ止まりのポイントが不明確であったため、よく観察をしてみると、
2020年6月の安値と2021年3月の安値を結んだ切り上げラインが意識されていると考察する。
これからの展開としては、月足レベルの上昇トレンドラインの上側のもどるか、上記の切り上げラインを下にブレイクして2021年3月の安値を目指すか2つの展開を想定する。
エリオット波動では現在修正a波の下降波動形成中である。

XAUUSD(GOLD)週足

【事実確認】
4週かけて上昇した波動を3週で全戻し近くまで下降している。
月足で描写した切り上げラインが、先週の安値と7週前の安値で反転・反発していることから、サポートとして機能していると考察する。

【環境認識】
先々週の陰線がコマ足の状態で確定をしていることから、7週前の高値1739.18が意識されていると考察できるので、この1739.18をレジサポと設定する。
現在値1711.94が、直近の上昇の起点となった6週前の下値1711.41の上で確定しているため、ここからの反転、調整局面になる蓋然性が高いと考察する。
週明けは、月足の上昇トレンドラインと6週前の下値1711.41に注目し、下位足でのプライスアクションで判断していく。
エリオット波動は、下降第2波形成中。『中段保ち合い』の状況である。
直近では1739.18を上方向にブレイクするまでは、「下目線」継続

XAUUSD(GOLD)日足

【事実確認】
9/2(金)のローソク足が、9/1(木)のローソク足を若干包み、2バーリバーサルで確定している。
強含みではないため、下値を試す値動きがあるかもしれないが、反転のサインと考察する。

【環境認識】
下降チャネル内を推移。先月の反転上昇波動が、シングルボトム(変形逆三尊)であったことから、この価格帯での買い支えが強いと考察する。
今回はどのようになるかわからないが、ダブルボトムなどのチャートパターンの形成も考慮して取り組む。
また、包み足と判断する市場参加者が多ければ、チャネル上限値までの上昇も充分に考えられる。これは、下位の時間軸でのプライスアクションで判断していく。
エリオット波動では、下降第5波形成中(終焉期)。下記のトレーディングレンジ中段の上値1717.94(9/2の高値)を上方向にブレイクするまでは、「下目線」継続

【トレーディングレンジ】
上段
上値:1727.70(8/22安値・H4第1波の下値)
下値:1717.94(9/2の高値)
中段
上値:1717.94(9/2の高値)
現在値:1711.94
下値:1696.46(9/2の始値)
下段
上値:1696.46(9/2の始値)
下値:1680.84(7/21の安値)

XAUUSD(GOLD)4時間足

【環境認識】
4時間第3波動の下降が月足切り上げレジスタンスからの反発状況。
戻り高値はまだ上値にあるので現在は「トレンドレス」である。
日足までの環境認識において、調整反転の蓋然性が高い状況と考察してきたため、反転のパターンを洞察していく。
現在「トレンドレス」であるので、反転するサポートの有力はネックラインである1699.11付近である。
この価格は、日足で設定したトレーディングレンジ中段の下値1696.46(9/2の始値)に近接するため日足のトレーディングレンジに準ずることにする。
もう1つの反転ポイントとして、Fibo50%付近にある2020年6月の上昇起点となった1704.20付近になる。
エリオット波動では第3波~第4波形成中。「トレンドレス」であるため、戻り高値1726.47を上方向にブレイクするまでは、上方向気味の「横目線」になる。

【トレーディングレンジ】
上段
上値:1726.47(4時間戻り高値)
下値:1717.94(9/2の高値)
中段
上値:1717.94(9/2の高値)
現在値:1711.94
下値:1704.20(2020/6 上昇起点)
下段
上値:1704.20(2020/6 上昇起点)
下値:1696.46(9/2の始値)

XAUUSD(GOLD)1時間足

【環境認識】
1時間足での戻り高値は上方向にぶれくしているが、抜けの値幅が小さいことと、1時間の下降チャネルの上値に上昇を抑えられている。
現在の波動の推移は、月足レベルで動いているため、1時間足ではランダム性が高い値動きになる傾向にある。
このため、レジサポなどのトレーディングレンジの設定は、4時間足での設定に準ずることとし、トレーディングレンジの上値・下値でのレジサポを、1時間足の確定で判断。この状態をセットアップとする
トリガーは15/30分足でのチャートパターン及びプライスアクションとする。

【モメンタム】
・移動平均線(各時間足 20SMA 以下ミドルMA)と現在値の位置関係
 ※価格の高い位置から順

月足ミドルMA
週足ミドルMA
日足ミドルMA
現在値(1711.94付近)
4時間ミドルMA
1時間ミドルMA

・ボリンジャーバンドからの現在値
日足ボリンジャーバンド:-1σ~-2σ(下降トレンドの状態)
4時間足ボリンジャーバンド:ミドル~+1σ(レンジ上段)

『 全体の考察まとめ 』

週足(長期):「下目線」(中段保ち合い)
日足(中期):「下目線」
4時間足(短中期):「下目線」(トレンドレス)
1時間足(短期):「上目線」

【エリオット波動考察】

月足:修正a波形成中(下降傾向)
週足:下降第2波形成中(調整波動トレンドレス)
日足:下降第5波形成中(終焉期)
4時間足:下降第4波形成中
1時間足:上昇第1波発生中


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