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日記:動物病院

 一緒に暮らしている猫の健康診断を受けに、動物病院へ出かけた。
 最近はLINEと提携して、予約受付や待ち人数の表示などができるようになって大変便利だった。
 
 健康診断は問診と触診、あとエコー検査を受けることにした。
 キャリーバッグに入っている猫はびくびくしている。前回は隣にいた老猫がこちらの猫に興味津々で(病院内は放し飼いOKで、しょっちゅう自分のところに来ていた)しきりにうちの猫を見ていた。

 が、いざ視線が合うと思いっきり威嚇されており、反面うちの猫はそれどころじゃなく沈黙していたが。その様子を見ていた獣医さんが思いっきり笑っていたのが印象的だった。

 問診、触診の結果はとくに異状なしで、前回は体重が5.5㎏と少し肥満傾向だったが、一年に及ぶダイエットで体重は4.4kgに落ちており、ホッとした。

 うちの猫は人見知りで、知らない人が近づくと思いっきりキレるが、なぜか獣医さんにはキレない。猫の匂いがしみついているのか、それとも他猫に威嚇されてもやり返さないあたり、余裕がなくなってきてるかのどっちか。

 最後のエコー検査は別室で、同伴もできないので待合室で待機していた。
 その間に聞こえてくる悲痛な猫の叫び。あぁ、エコー検査してるんだなと思った。

 しかし、それを上書きしてくる受付の人(女性)の「おちん〇ん」というワードだった。
 どうやら、老夫婦が飼っているカメの具合が悪いらしく、尿道カテーテルを処置しており、入院を勧めているようだった。すでに待合室は自分とその老夫婦しかおらず、結構な声量で聞こえてくる「おち〇ちん」というパワーワード。
 
猫の悲痛な叫びは、自分と同世代と思わしき女性のパワーワードに打ち消される。
 あ、そういえば「お」を先頭につけるのって、言葉をきれいに表現する美化語としての使い方だっけ?と脳裏によぎった。

 ちなみにエコー検査の結果はとくに異常はなく、安心した。

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