日記:日曜日の朝

 最近、日曜日の朝は近くのコンビニでドリップコーヒーを買うのが恒例となってきた。
 朝7時頃に目を覚まし、猫の餌やりをして、ベランダの窓を開け、網戸にして部屋の換気をする。
 8時頃に、家を出る。歩いて数分のコンビニに着くと、紙パックのジュース、朝食のサンドイッチ、晩酌用のつまみ、たばこ、そしてドリップコーヒー。
 
 会計を済ませ、レジ横のコーヒーメイカーに渡された紙コップを入れ、コーヒーが出来上がるのを待つ。
 熱々のコーヒーを片手に、帰り道を歩く。

 家に戻ると、猫が買ってきたつまみとサンドイッチに反応して、ニャーニャーとおねだりをする。つまみ食いされないようにいったん、冷蔵庫にそれらを置き、コーヒーとたばこを持って、ベランダへ向かう。

 曇り空を眺めながら、コーヒーを一口。
 ミルクも砂糖も入れていない、日本ならではのガラパゴスな苦い味。その後、たばこを一本、口にくわえ、ジッポで火をつける。

 ベランダの手すりを越えた、外壁に一匹のシャクトリムシが地面に向かって歩いている。なんともいえない光景を見ながら、今日は何をしようかと物思いに耽る。

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