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『娘』と『ファイナルファイト』と『思い出』と・・・

先日、小学生の娘と『ファイナルファイト』というゲームで一緒に遊んだ。

結局、全クリアしてしまった。

懐かしくもありまた、今の小学生をも夢中にさせるそのスゴさに感動した。

私たちがプレイしたのはSwitch版だ。
カプコン・アーケード・スタジアムで確か200円くらいだったと思う。



〝『ファイナルファイト』との出会い〟

小学生の頃住んでいた町には、家から5分のところにゲーム専門店があった。
いわゆる『ファミコンショップ』だ。

そこに行けば必ず学校の同級生を見かける。
私にとってもみんなにとっても楽しい場所だったという事だ。

店内には新作ゲームのデモを流す為のテレビがあり、そこが特にお気に入りの場所だった。

今日はどんなゲームをやってんのかな~

と思ったのも束の間、見たことも聞いたことも無いなんかスゴいゲームが流れていた。

そう、そこで流れていたものこそスーパーファミコン(SFC)のソフトとして発売された『ファイナルファイト』だった。

グラフィック、デザイン、世界観、カッコ良さ・・・
ほんとに衝撃的だった。

~ちょっと寄り道コーナー~
カプコンから登場したファイナルファイトは1988年にプロトタイプを制作したとの事で、その時点でのタイトルは『ストリートファイター’89』だったらしい。

ゲーム好きなら思わず『へぇ~』と言いたくなる、なんとも興奮するタイトルだ。

1989年に『ファイナルファイト』という名前に変更してゲームセンターに登場。
お待ちしておりました、という感じだ。

横スクロール(ベルトスクロールアクションゲーム)で敵をとにかくド突きまくるのが気持ちよくてカッコイイゲームだ。

ストリートファイター30thアニバーサリーコレクションインターナショナルより 一部参照

〝『ファイナルファイト』欲しい!〟

少なくとも30分は画面にくぎ付けだったと思う。

欲しい!!欲しすぎる!!

だがすぐに諦めモードに切り替わった。
まずSFCを持っていない。
なんと言っても本体価格が25000円だ。
オマケにソフトは8500円。
絶望的だ。

これは親と交渉するしかない!
そう決意し自宅の方向へと自転車を走らせた。


『ただいま~』

帰るや否やすぐに交渉を始めた。
結論、次の通知表で1個でも『5』(最高評価点)をとったらいいよ、という事になった。

『5』なんて取った記憶がない。

でもやるしかない。


それからSFCを手に入れる為だけに学校生活をがんばった。

授業中、手を挙げて発表なんてした事ないのに今はスイスイ挙がる。
宿題も予習などをして先生に気に入られようとした。

なんともイヤな子供だ。
だが仕方ない。

ただこの時に学んだ事がある。
『オレ、やれば出来るじゃないか』
今でもこの時の経験は生きている。

そんなこんなで結局『5』はとれなかった。
だがこの時、人生で1番頑張った時期といっても過言ではない。もちろん悔いは無い。

結果は出なかったものの親も私の頑張りを見てくれていたのだろう。

なんとSFCが我が家へ来ることになったのだ。


〝『ファイナルファイト』よ、ようこそ我が家へ!〟

ついに我が家に来てしまった。
『嬉しい』とかそんな単純な言葉では表せない感情に至った。
それくらい嬉しかったのだ。

この日から寝ても醒めても『ファイナルファイト』だったのは言うまでもない。

~SFC版について~
実はSFC版で散々遊んだ後にアーケード版がある事を知ったのだ。

アーケード版で1番驚いたのはやはり『ガイ』というキャラクターがいる事だった。
和風で忍者っぽいキャラなのだが、このキャラがめちゃくちゃカッコイイんだよな~。

そのほかにもエリアチェンジをする時の細かいアクションもアーケード版ならではだった。
例えば、『扉を壊す』『階段の登り降り』『敵にさらわれる』などだ。

『家庭用』は『アーケード』には勝てない、という当時のこの感じ(特別感)が個人的にはとても好きだった。

とはいえSFC版のファイナルファイトも素晴らしい出来という事は揺るぎようの無い事実だ。


〝娘とファイナルファイト〟

あれから娘とファイナルファイトを何度か遊んだ。

冒頭でも触れたように、私達はSwitch版で楽しんでいる。

Switch版はSFC版と違い『コンティニューし放題』『いつでも中断できて、いつでも再開できる』そして何より嬉しいのが『内容がアーケード版そのもの』という事だ。

気になる方は是非♪♪


~そろそろまとめよう~
私がSFCを買ってもらったのが小6の時だ。そして、娘も現在小6だ。

感慨深いものがある。

30年以上前に私達を夢中にさせてくれたゲームが、現代っ子の心をも夢中にする。
自分が作ったゲームでもないのに、なんだか嬉しくもあり誇らしい。

素晴らしいゲームに出会えた事に感謝しかない☆

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