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VガンダムはWebシステム開発が目指すべき姿を示しているのかもしれない


こんにちは。Kaneyasuです。
本記事は完全なるネタ記事です。

私の大好きなガンダムの話をWebシステムの話に絡めてみた記事です。
記事中にガンダムシリーズの設定の話が出てきますが、私が知っている限りの知識で書いているので、誤り・漏れがあるかもしれません。

Vガンダムとは

Vガンダムとは、ガンダムシリーズの一つ。機動戦士Vガンダムの前半の主人公機です。
この作品は、ガンダムシリーズの中でもショッキングな展開が多く、それがマイナスでもあり魅力でもある作品です。
でも、私の中ではVガンダムの最大の魅力は、Vガンダムのギミックと運用方法です。

宇宙世紀におけるMSの進化の歴史と、Webシステムの進化の歴史

宇宙世紀とは、ガンダムシリーズにおける時代背景の一つです。
ガンダムシリーズは宇宙世紀モノとアナザーガンダムと呼ばれる作品で大きく分かれると言われていますが、この話は宇宙世紀における話だと捉えてください。
宇宙世紀モノにおいては、MS(モビルスーツ)の技術が時代とともに進化していきます。
超ざっくりだとこんな感じです。

宇宙世紀におけるMS技術の変遷

どうでしょう。
Webシステムの進化の歴史と似ていると思いませんか?
まあ・・・、だいぶ結論ありきで書いてるところもありますが、まんざらでもないと思いませんか?
ちなみにムーバブルフレームは、プログラミングにおけるStrutsなどのフレームワークのイメージでいます。

特に、MSの大型化による運用コストの肥大化から小型化の流れは、非常に理にかなったストーリーで、設定考えた人凄いな!と思います。
なお、ホントかウソかはわかりませんが、ガンプラが大型化してコストが肥大化したので、このような設定になったと聞いたことがあります。

VガンダムはWebシステムが目指すべき姿

ここから本題です。
MSの小型化の更に先にあるのが、Vガンダムです。
このVガンダムをWebシステムになぞらえるて、凄さを語ってみます。

可用性が高い

Vガンダムは3パーツで構成されています。
中核部のコア・ファイター。
上半身(というか、腕と背中)のトップ・リム(通称ハンガー)。
下半身のボトム・リム(通称ブーツ)。
これらが合体してVガンダムとなります。

3パーツというのがポイントで、これにより、Vガンダムは一部が破壊されても、平然と戦い続けることができます。
パーツ単位での切り離しが可能ゆえになせる技ですね。
ていうか、そもそも互いに影響し合うことが少ない設計になっていると思われます。
設定やプラモを見るとわかりますが、パーツ同士は合体というよりただくっついてるだけです。
ほぼ独立していて、連動してるだけと言ってもいいかもしれません。
更に言うと、下半身が壊れたら仲間の機体から下半身だけもらったりすることができます。

これ、Webシステムに置き換えると、マイクロサービスとオートスケーリングとかそんな感じに思えます。
変更や改修が他に影響を与えない、故障したマシンはすぐに取り換えられる。
その結果、側から見ると、ずっと動いてる。
素敵。

段階的進化

Vガンダムは、単体の武装面を見ると極めてシンプルです。

  • 頭部バルカン

  • ビームサーベル

  • ビームシールド

  • ビームライフル

以上です。
うーん、ちょっと心許ないですね。
でも、大丈夫。
Vガンダムはオプションが豊富で、派生機への換装もできます。
火力と推力を強化したVダッシュガンダム。
指揮官用に通信機能を強化したVヘキサ。

派生といっても、別に大幅な改造をしているわけではなく、ちょっとパーツをくっつけたり交換しただけで目的を果たせています。
Vダッシュガンダムは、Vガンダムにブースターをくっつけただけ、Vヘキサは、頭部を交換しただけです。

これらの派生機は、1話からEDで出てきており、途中から意外とサラっとでてきます。
最初から予定されてるような感じです。

また、全身にハードポイントと呼ばれる武装などを取り付けるための部位があり、これにより、様々な武装を取り付けることができます。
両足にビームライフルを取り付けて、砲台として手放しで撃ちまくるという、相手からしたら!?な戦い方もできます。
(とはいえ、劇中ではハードポイントがあんまり生かされてるようには見えませんでしたが)
VダッシュガンダムやVヘキサの改修も、ハードポイント的なものを使っていると思われます。

これらのことから以下のようなことを感じます。

  • 本体はシンプルに

  • 土台をしっかりと作りつつ、拡張性の余地を持たせる

  • まずは本体を出す

  • 必要に応じてオプションや派生を出していく

まずはMVPを出して、その後に機能追加や派生を出していく・・・。
リリース計画の教科書です。

規格が統一されている

Vダッシュガンダムには、ビームスマートガン(メガビームライフル)と八つ手ビームサーベルという武装があります。
この2つの武装、別に新兵器でもなんでもなく、捨てられてたものを拾っただけです。
しかし、何の問題もなく使われています。
捨てられてたということは、結構前の武装なので普通に使えています。
つまり、規格が統一されているということです!
USBみたいなものですね。

捨てられたものでも使えたというのがポイントで、これは規格が統一されてるのと、その規格が結構長く生き残っている可能性が高いと思われます。
APIを公開するなら、こうありたいですね!

操作感が軽い

これは劇中でそのまんまのセリフが出てきます。
ライバルキャラが一時的にVガンダムを奪って操縦した際に、その感想として出てきます。
Vガンダムは、操作感が軽いのです。
そして、これがVガンダムのパイロットが主人公の少年(13歳!)にも操縦できるという理由にもなっています。

操作感が軽い=使用性が高いと言えるでしょう。
UXがめちゃめちゃ凄いんですね。
画面を作るなら、老若男女誰にでも使いやすくあるのが理想です!

懐が深い

機動戦士Vガンダムにおいて、主人公が属する組織はリガ・ミリティアと言います。
リガ・ミリティアは、ゲリラ組織であり、資金も技術も乏しく、大規模な生産設備は持っていません。
したがって、Vガンダムは各地の工場でパーツ単位で別々に生産されたと言われています。
(分割して作らないと敵にバレちゃうとかそんなり理由もあったかと思います。)
各地の工場で作ったゆえに、各パーツは微妙に調整の差がったらしいです。
それでも、パーツを合わせたらちゃんとVガンダムになる。
生産のハードルが低く、調整の差を強襲するような懐の深さもあります。

現実で言うと、エンジニアとか企業が、開発に参加しようと思ったらすぐ参加できるような設計と体制になってるという感じでしょうか。
OSSみたいな感じで、誰でも参加できるような感じです。
開発環境とかもしっかりと整備されてて、参加したらすぐ貢献できる体制なのでしょう。
更に多少個人の癖が出ても、どこかで調整すれば問題なく回るような仕組みになっていると。
もう、今すぐジョインしたくなりますね。

ハックしやすい

Vガンダムは、毎回のように奇想天外の戦法を使っています。

  • ビームシールドの可動域が広いのを利用して、ノールックで真後ろを防御する

  • 飛行形態で、腕だけ出してビームサーベルで敵を切る

  • 下半身をミサイル代わりにする

  • 二丁のビームピストルを重ねて、威力をあげる

  • ビームサーベルを回転させてシールドっぽくする

  • ビームライフルを自動連射状態でぶん投げる(漫画版)

  • 僚機のトップ・リムを手繋ぎで操作する(厳密にはV2)

  • などなど

これらが全て、Vガンダムの開発時に想定されてるか?といえば、そんなわけあるか!だと思います。
MSの動きはどう考えでもモーションをプログミングしてるわけですから、パッと思いついたからといって即座にできることではありません。
じゃあどうしてたかと言うと、(即興なのか幕間でやってるのかはわかりませんが)主人公がハックしてるのだと思います。
主人公がめっちゃ凄いだけかもしれませんが、そんなハックしやすいシステムって凄いですよね。
ゲームだとMODが作りやすいとか、そんな感じです。
セキュリティのことがちょっと頭をよぎりますが、開発者の想定を超えることができるというのは、素晴らしいことです。

切ってるものは切ってる

Vガンダムにも、ないものがあります。
それが、全天周囲モニタと、3パーツ合体状態での飛行形態です。
全天周囲モニタは、機体が小さいのに合体機能がついてるので無理に入れない方がいいという判断がされたのでしょう。
3パーツ合体状態での飛行形態は、子供の頃なんでこれがないのかと不思議に思ってました。
だって、ZZガンダムにはGフォートレスっていうのがあるんですよ。

2つともそれまでのガンダムからすると付いてそうなものですが、切られています。
入らないものはしょうがない。英断ってやつです。
(後者は、ガンプラの都合とか、そんなにたくさん形態あっても描ききれないとかの理由かもしれませんが)

新しいシステムを作る時は、前のシステムにはあったからといって、何も考えず入れると肥大化する一方です。
普通あるだろうと思えるものでも、時には必要有無の議論を重ねるべきです。

宇宙世紀の到達点

ごめんなさい、機動戦士クロスボーンガンダムDUSTとG-SAVIOURのことは一旦置いといてください。
機動戦士Vガンダムは、(アニメ化されてる範囲では)宇宙世紀の最後の物語です。
これ以降は、時代が一気に飛んだり、アナザーガンダムと言われる違う世界線の作品になっていきます。

そして、機動戦士Vガンダム後半の主人公機は、V2ガンダムが、宇宙世紀のMSの一つの到達点と言われてます。
V2ガンダムは光の翼が特徴ですが、ギミック的にはVガンダムと変わりません。
ファン目線からしても、ギミック的にVガンダムを更に進化させたものは思いつかないんですよ。

ゆえに、機動戦士Vガンダム以降は、アナザーガンダムという別の世界線の作品になっていきます。
そして、機動武闘伝Gガンダムのような度肝を抜くような作品が生まれていきます。

Webシステムの進化はVガンダムなのかV2ガンダム状態なのかはわかりません。
けど、進化系やアナザーが生まれていってこれからも楽しませてくれるのは間違いないでしょう。
我々エンジニアは、希望の未来にレディーゴー!あるのみです。

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