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より良い世界のためにパブリックブロックチェーンを活用しよう

今回は、Bitcoin Association(https://bitcoinassociation.net/ja/)の創業社長のJimmy Nguyen氏(以下ジミー社長)のプレゼン内容をご紹介したいと思います。

「ビットコインSVを広めるためにどういった活動をしていて、どう社会に活かされていくのか」について、少しでも知って頂ける内容になると思います。

2020年12月7日〜9日かけて開催された、「アンソニー・リトッサ卿第13回グローバル・ファミリーオフィス投資サミット・ドバイ」にBitcoin Associationが招待され、ビットコインSVによるデータ活用についてプレゼンしています。

ヨーロッパでヴェネツィア帝国時代から600年の歴史を持ち、中東にも深いルーツを持つリトッサ・ファミリー・オフィスが主催するこのイベントに招待されたことはとても光栄なことですね。
https://www.ritossafamilyoffice.com/new/agenda.pdf

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Bitcoin Associationのアンバサダーである宍戸健さんも(https://bitcoinassociation.net/ja/ken-shishido/)解説されていますので、よければそちらもご覧ください。(https://youtu.be/KvrnQxXvIFs


以下、Bitcoin Associationのジミー社長のプレゼン内容をご紹介します。

冒頭部分

ブロックチェーンは、インターネット以来の飛躍的な技術革新であるが、その理由を理解している人はほとんどいません。

その答えはデータにあり、データへのアクセスをより最適化して管理し、マネタイズすることで、より良い世界を自分たちのものにすることができます。

デジタル技術の進歩によりデータは私たちの周りの至る所にあります。

シンガポールのロードセンサーシムテムでは、車に何人乗っているのか、どの道を走っているのか、どの距離を走っているのかなどのデータを収集し、渋滞に対処したり、汚染物質の排出量を減らしたり、距離や走行した道に応じて道路使用料を請求したりすることができます。

この収集されたデータは膨大です。
このシステムが作成するデータ量はビッグデータではなく、1日400万回の往来、年間14億回、そしてそれぞれの行き来が複数のデータポイントを作成する大規模なエクストリーム・スケール・データです。

イギリスのケンブリッジにあるGeoSpock(https://geospock.com/jp/)という会社は、エクストリーム・スケール・データを管理するためのデータベース・ソリューションを開発しました。

今はクラウドサービスを利用していますが、今後はビットコインSVのブロックチェーンソリューションを追加して、データの利用とマネタイズの両方の能力を組み合わせることができるようにしていきたいと考えています。

ここから大きく分けて3部構成になっています。

1. データに対する従来の問題点から将来のデータの様相
2. ブロックチェーンがどのように問題点を解決するのか
3. なぜビットコインSVなのか

これら3つを軸に話が進められています。

一つ目のデータの問題点について、いくつか例があげられています。

・仲介業者による非効率化
クレジットカード決済スキームなど、現代のビジネスにおいて仲介業者が非効率を生み出しています。
・データサイロ化
サプライチェーンを構成する各業者間のデータベースは分離されているため包括的にデータを把握することが困難です。異なる業者間での相互データアクセスやリアルタイムデータ更新ができません。
・閉ざされたプライベートのデータベース
データベースは一般的にプラベート化されているため、外部からデータにアクセスしたり、データを検証したりすることは困難です。データ改ざんを確認するにもデータベース所有者の許可が必要です。
・インターネット自体に支払いシステムが組み込まれていない
あらゆるデータを送信するインターネットプロトコルにはデータとともに支払いも行える機能はありません。ウェブサイトへのアクセスやメール送信のたびに支払いをすることはできません。
・消費者がデータを所有したり、マネタイズする方法がない
Amazonでの購入履歴は価値があるものですが、そのデータを所有しているのはあなた自身ではありません。そのデータに価値があると分かっていてもマネタイズする術がありません。

これらすべてが従来のデータの問題点です。
ブロックチェーンはこういった課題に対処し解決策を創出します。

ブロックチェーンがどのように課題を解決できるのかについては、ブロックチェーンが持つ特徴、機能により説明されています。

ブロックチェーンはシンプルに「台帳」です。
「デジタルの記録管理システム」とJimmy社長は表現しています。

ブロックチェーンの特徴
・改ざんすることが事実上不可能に近い
・時系列にデータを記録する(タイムスタンプ)
・ブロックチェーンはパブリックに公開されている
・支払いシステムが組み込まれている

こういった特徴が前述のデータの問題点を解決します。
・改ざんが難しいため、ブロックチェーン上の記録は信頼でき、第三者機関による信用担保が必要がなくなる。
・ブロックチェーンは公開されていて、タイムスタンプがついているため、データの追跡が容易であり、不正をしてもすぐに気づかれてしまう。
・公開されている単一の台帳を使うことになるため、サプライチェーン内のデータを包括的に把握でき、リアルタイムにデータを更新、共有できる。
・支払いシステムが組み込まれているため、インターネット上で効率的に支払いをすることができる。

全ては2008年に発表されたビットコインから始まりました。

こういった特徴から、誰もが常に透明性を保持できることになります。

ビットコインのホワイトペーパーには、15回も「Honest(正直、公正)」という言葉がでてくることからも、透明性を付与するシステムということが分かります。

ここから、実際にどういった企業がどのようにブロックチェーンを活用しているのかを紹介しています。

UNISOT
ビットコインSVのブロックチェーンを使った、企業向けサプライチェーン管理のソリューションを提供しています。

UNISOTのプロダクトのひとつである「シーフードチェーン」は、ノルウェーのシーフードを生産者から消費者までの一連の流れをブロックチェーンに書き込み、サプライチェーン間で発生していた様々なロスを削減します。パブリックブロックチェーンにデータを記録することで、人々はデータにアクセスし、シーフードがどのように育てられ、どのような経路を辿ってレストランやスーパーに並んでいるのかを確認することができます。

EHR Data
世界初のビットコインSV・パブリックブロックチェーンを使ったヘルスケアソリューションを提供しています。

患者の健康データをパブリックブロックチェーンに記録することで、個人的な健康データを医療提供者などど共有できるプラットフォームを提供します。臨床データがサイロ化されていて、医師のデータと薬局のデータが別の場所にあり、患者に対する適正な用量の把握が難しく、米国ではオピオイド中毒で数万人という方が亡くっています。EHR Dataはブロックチェーンによりこういった問題を解決します。

Transmira
AR/VRを現実世界とシームレスに融合させるプラットフォームを提供します。

VR/ARの技術によりスマートシティを強化します。位置情報をARのデジタルオブジェクトとしてスマートフォンで確認することができます。そういったデジタルアイテムを売買できるようにするため、ビットコインSVブロックチェーンの技術を使ってトークン化し、現実世界とデジタルの世界と相互にやり取りできるように取り組んでいます。

では、なぜビットコインSVのブロックチェーンなのでしょうか?

なぜBitcoin SVがこういった世界を可能にする最良の解決策なのでしょうか。それは、ビットコインはデータとお金の融合であるということを私たちが最も理解しているからです。Jimmy社長は言います。

ビットコイン = ビット(データ)+コイン(マネー)

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ビットコインを単にデジタル資産であると考えている人が多いですが、私たちは「データプロトコル」であると理解しています。
金銭的価値を持つデータ通信を可能にするためのルールセットとして世界にリリースされたものです。

しかし、ビットコインは長期間にわたり、その能力を制限されてきました。
我々のチームは、改変されたプロトコルを復元し、ビットコイン本来の力を解き放つことに成功しました。

その結果、ビットコインSVのブロックチェーンでは、
チェーンにデータを書き込んだり、データを読んだり、データを所有することを許可したり、BSVコインでデータをマネタイズしたり、さらにはデータを使って計算をしたり、価値を送ったり、アクセスデータを送信したり、スマートコントラクトをしたり、デバイスを管理したり、資産のトークン化など、データに関するあらゆることが可能になりました。

BTCネットワークとは異なり、オリジナルの能力を取り戻したビットコインSVは処理能力に制限はありません。制限がないため、マーケットが求める処理ボリュームとともにスケールしていきます。同時にボリュームが大きくなるにつれ、競争原理が働き、取引手数料も限りなく低くなっていきます。

これは、マイクロペイメント(少額決済)には重要なことです。
BTCやETHのように、使われれば使われるほど、取引手数料も飛躍的に上昇してしまう状態を避けなければなりません。

私たちは大規模化を目指しています。それはまさに今起こっています。

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上図のように、ビットコインSVはすでに秒間2,847件の取引を処理できます。2021年には秒間50,000件の取引を処理できるようになり、ビザやマスターカードの処理能力を超えます。

さらに、テラノードというアップグレードにより、100万メガバイトのブロックを生成できるようになり、これは秒間数100万件、1ブロックあたり数10億件の取引処理になります。

これは単に日常の決済だけにとどまりません。
冒頭で紹介したようなシンガポールの交通データ処理の規模にも活用でき、発生したデータをマネタイズすることもできます。取引手数料が極めて低いため実現可能です。

100分の1ドルといった極めて小さな額も送ることが可能で、こういった小さな価値の送信は、IoTなどの分野で活用されます。

オーストラリアのPredict Ecology(https://www.predictecology.com/)と環境コンサルティング会社とともに、オーストラリアのある市内の各樹木にセンサーを取り付け、二酸化炭素排出を追跡し、これらをカーボンクレジットとしてトークン化するプロジェクトはすでに稼働しています。

2024年までに830億のIoTのエンドポイントが存在することになります。そのすべてのデータを管理し、データの収益化を最適化する方法を提供するために、前述したGeoSpock社はビットコインSVのブロックチェーンを活用します。

私たちは、究極の大きな一つのパブリックブロックチェーンが世界に存在している未来を信じています。公共の一つのインターネットが存在しているのと同じように。

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今回は長編でしたが、如何だったでしょうか。
ビットコインSVブロックチェーンの活用がますます進み、より良い世界が形作られていくことを願っています。

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