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オランダ発、有機栽培 新品種のりんご”Natyra”。


みなさん、りんごってどのくらいの頻度で食べていますか?

私は実家にいたときは、有難いことにほとんど毎朝りんごが朝のフルーツとして提供されていました。思い起こすと、りんごって一年中、スーパーで見るものですよね。


今日は私が週に1回行くオーガニックスーパーで見つけた特別な種類のりんごについてお話します。

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一見美味しそうな普通の赤いりんご。


写真のりんごは「Natyra」という新種のオーガニック栽培のリンゴです。美味しさに加えて、お店やお家での貯蔵寿命が長いことで近年オランダで注目を浴びているようです。

りんごの収穫時期は8月から10月にかけてですが、10月に収穫したNatyraのりんごは、なんと翌年7月まで(!)果汁たっぷりでカリッとした硬めの食感、またしっかり甘味と酸味が保持され、消費者・有識者テストで定期的に「とても良い」と評価されているそうです。

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切ってみるとこんな感じ。ジューシーな感じ伝わりますかね〜!


適切な栽培時期に栽培するということは、栽培に余剰の水や肥料等の資源・エネルギーを使わないためにより環境負荷が少ないと言われています。また時期外れに他国から輸入することになると、輸送に関わる環境負荷もかかってきますよね。なので有機栽培で長くおいしく貯蔵が出来るって、環境負荷が少なくてとてもサステナブルなりんご〜!

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味も甘味と酸味が強く、日本人の口に合うような力強〜い味がします。お気に入り!


またこのりんごは、りんごの有機栽培に付き物である腐敗病(apple scab)に自然の力で対抗する要素を持っているそうです。果樹の潰瘍やカビの影響を受けづらいために、りんごの栽培中、作物保護剤の必要使用量がごく限られたものになります。

Natyraは何年も前にEliseと世界1の農業大学と言われるワーヘニンゲン大学(Wageningen University and Research)の腐敗病(apple scab)に強いセレクションの掛け合わせで生まれたものです。当時は特定の要件を満たしていなかったために市場に出回らかったようですが、約10年前にドイツでこの品種の開発が再開され、2014年からオランダ市場にも出回る様になったそうです。


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昔、「奇跡のりんご」という映画をみたことを思い出しました。果樹栽培でオーガニックってとても難しいというイメージがあったので、明るいニュースだなぁと嬉しくなりますね。


では、また〜!


参考文献

- Odin. Natyra. (https://www.odin.nl/actueel/nieuws/-22777-natyra/)

- Fresh Forward. Natyra. (https://www.fresh-forward.nl/nl/ras/natyra)

- Nautilus Organic. Natyra apple 'new organic pearl'. (https://www.nautilusorganic.nl/natyra-appel-nieuwe-biologische-parel/)

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