母:2回目の認知症外来日 その2
母の言い分をききました。
自分の物忘れが徐々に増えていることを
理解しているのですが、紛失物に関してはたとえ発見まで
どれだけかかっても必ず見つかっていたのににもかかわらず、
この前紛失した腕時計は見つからない。
身に覚えのない封筒の束があったと思ったら別の場所に
移動されていたこと、こんなことは絶対にあり得なくて。
どう考えても自宅のカギを持っている私が嫌がらせをしているとしか
考えられない。自分の物忘れはこのことに関係ない。
介護認定をとってケアマネージャーに相談しようと
言う事や、近所の人がこちらを監視するような目をむけるのは
私が母の周囲の人間関係を絶たせて認知症だと洗脳しようとしている。
その洗脳のために、病気だと言い出したり、性格的に人を犯人に
仕立て上げよとする人間だと言い出している。
そして、土地の権利を変更して何時でも追い出せる算段を
立てていて、いつでも実行できるように嫌がらせも始めた。
というストーリーが出来上がっていました。
その流れは母的に辻妻が合うけれど、今まで色々助けてくれていた
自分の娘がそんなことをするわけがないという葛藤の中で
私を信じられなくなり、恐怖心がでている。
というものでした。
物語としては、決して頓珍漢ではないんですけど
紛失物は母自身の問題だし、土地は父のアルツハイマーによる
凍結を防ぐためだし、ケアマネージャーに至っては
全く持っておかしな話だし誰も母を監視もしていません。
ただひたすらに私にそんな意図は全くない事、
私はご近所との接点もなく、ケアマネージャーはあくまで
もっと世界を広げてほしいからだということ
その他諸々ひとつひとつ説明していきました。
で、とにかく私の目的は母が最期の日まで自宅で
平和に暮らしてほしい事だという事。
私を信じられなくても私は潔白だといこと。
これを繰り返し話しました。途中他の話にもとんだので
トータル3時間くらいでしょうか。
とにかく母の心理状態の根本はすべて「不安」なんですよね。
自分に対しての不安、娘に対しての不安。
だからその不安を少しづつほぐしていくしかありません。
最終的には落ち着いてくれました。
母に寄り添う時間負荷が増えること自体、今はなんとか
調整できているのですが、これ介護離職する人がいるのも
納得だなとしみじみ思いました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?