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うるう年余らかせてる指先に牡丹の雪が小さく積もる
あの太陽の上へと急ぐ鳥たちに言葉もなくて風に立ってる
血管を流れているのは血じゃなくて冷たい空気 来世が見えそう
ファボられてあなたのせいで心臓がファの音みたいに半音あがる
恒星の光みたいに推しの手は私に降りて触れたみたいだ 推しの愛はいつでも私に光の束になって降り注いでくれる。私はその光に手を延ばす。触れたと思う。でも触れることは出来ない。そんな想いです。 #推し短歌
過呼吸で仰ぎみている天井の夏の終わりの蜘蛛を捕らえる
豆乳を飲んでことりと朝が来て一角獣をベッドに仕舞う
真夜中にスペースデブリ掃き出して孤独という名の船で逝きます
告白は乳白色の空模様 君が並べたホワイトアスパラ
羊が夢を見ているのかも知れないこんな雨の日はこんな雨の日は
どこでもドアの向こう側に私ではない私が私をみてる
生卵割る時星屑散らばって小さな殻を奥歯で噛んだ
背のあおい魚が食べたくなったからあなたのところへ電話したんだ
カルダモン、クミンシード、ターメリク 木陰の席で羊を待ってる