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【02】『クローカ』~ RH Factor。

(2021_0402)

ファブリツィオ・ボッソばかり聴いていていい加減飽きてきたので、深夜~早朝の仕事は軽いものが聴きたくなりました。こういうときに手を伸ばすのはクラブ・ミュージック、ラウンジ音楽。久しぶりに sunaga t experience を。

やっぱりいいなあ、これ。

『DOUBLE STANDARD』と合わせて、人生に迷っている20代に死ぬほど聴いた音楽です。いや、人生に迷っているのは40代の今でも変わりありませんが、迷い方が違うわけで、20代の頃は悩んでも仕方のないことをウジウジ悩んでいました。悩むことそれ自体が目的になっているような、非生産的な悩み方でした。それに比べると40代の悩み方はもっと現実的で、判断するまでの時間が限られていて、「Aを選ぶメリット」よりも「Bを選ぶデメリット」を考慮して判断していかなければならないことが後から後から湧いてくるというか……。悩む時間がある、というのはそれだけ暇だったんだなあ、なんて思ってます。

#2 の 「It's You」、#8の「c’est vous sur le pont」が聞こえてくると思考停止。

夜の仕事(誤解を招く表現だ)をしながら、ずっと聴いてました。


日が昇ったあとは、ボッソは飽きたけどやっぱりジャズが聴きたくなったので(というより、やっぱりコンテンポラリーなジャズ・トランペッターを聴きたい気分だったので)、ロイ・ハーグローヴ、RH Factor を。

あれだ、ロイの「GO!」が聴きたくなったんですよ。


あれ、ボッソより全然カッコいいじゃないか! いや、正確にはボッソとはスタイルが全然違うので比較なんてできないけど、前に聴いたときとは全く違った印象を抱く。この日はずっとこればっかり。

「GO!」は、このEPの「Drop Bop」で発せられるバンドメンバーへのキュー。Aパートをぐるぐる回し、細かいフレーズを重ねたソロが高まったときにロイが発するんです。

しばらくロイ・ハーグローヴを聴きたくなりました。

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