キリンさんが書いた【無能勇者】の商業的分析

※いったんサイト作り直しのため、自作サイトのSatoruyaではなくNoteの方で感想を書きます。よろしくお願いします。

キリンさんが書いた【無能勇者】の商業的分析を自分なりに行いました。
https://mypage.syosetu.com/

文章はそれなりに良いのですが無味乾燥でパンチ力が足りないです。
設定もちょっとインパクトがありません。ただ、変わったものを書こうという気概は十分伝わります。
10点評価を付けるとすれば
文章力・・・7点
設定力・・・6点
プロット力・・・5点
という辺りだと思います。

その上で商業的分析を行います。
基本的にはドラッカーで言う「顧客の創造」、故・岩田聡社長の「ゲーム人口の拡大」、つまり「普段小説を読まない人に対して、どうやって小説を読んでもらうか」のアプローチで分析します。

その上で分析すると、まず、なろうの中で人気になりたいのはよく分かるのですが、変わった話を書きたいのなら追放もの、異世界転生など所謂なろう系のものは絶対にやめた方がいいです。

「単なるアンチの目線じゃないか」と言われるかもしれませんが、もはやなろう系は競争が激しすぎる分野(これを経営学の用語でレッドオーシャンと言います)です。それどころか「どうしてこんなものを書くんだ。読者を馬鹿にしているのか」と言われるような分野とすらなっています。変わったものを書きたいなら、それらの要素を全て無くした方がいいです。

その上で変わったものを書きたいという気持ちは絶対無くさない方がいいです。変わったものを書くということは競争率の少ない分野及び従来存在しなかったまったく新しい市場を生み出すことに挑戦するということです。これはかの伝説的社長、故・岩田聡社長が取ったブルーオーシャン戦略そのものであり、これは読者に対する最大級の誠意の一つでもあります。
にもかかわらず、なろう系の要素を混ぜてしまったが故に全部といかないまでも台無しになっています。

つまり「変わったものを書く≒ブルーオーシャン戦略を取りながら、わざわざ競争の激しすぎる分野≒レッドオーシャンに突っ込む」という非常にチグハグなことをしているわけです。この状態は絶対良くないです。

もし、人気になる小説を書きたいなら一回小説より経営学の本を読んだ方がいいと思います。自己啓発じみて胡散臭いと思われるでしょうが、経営学的に読者を分析し小説を書くというのは読者に対する一番の誠意です。

もし読み始めるとすれば「図解雑学 ドラッカー経営学」
(大抵の図書館にはおいてあるはずです)

「ゼロからスタート! 金城順之介の中小企業診断士1冊目の教科書」

無料で読めるwikipediaから調べたいのならSWOT分析の解説など

繰り返しになりますが、変わったものを書きたいという気持ちは絶対に無くさない方がいいです。この気持ちこそがヒット作を生み出す原動力となるからです。今後の精進を期待します。頑張っていきましょう!

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