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神田警察通りの街路樹を守る住民訴訟 ~裁判期日と記者会見のお知らせ~

この裁判は、神田警察通りの街路樹の伐採を止めるために提起された住民訴訟です。2つの住民訴訟が共同参加で一緒に審理されます。

「神田警察通り」のイチョウ並木伐採、工事費支出差し止め求め住民ら提訴 「住民意向聞かずに契約は違法」(2022年7月11日 東京新聞)

「伐採工事は違法、中止を」 千代田区の街路樹問題で住民ら提訴(2022年7月12日 朝日新聞)

神田警察通りイチョウ 伐採巡り住民提訴(2022年8月9日 東京新聞)
「虚偽答弁に基づく議決は無効」 街路樹伐採で反対住民が区長を提訴(2022年8月8日 朝日新聞)

「神田警察通り沿道賑わいガイドライン」では、本訴訟で問題となるⅡ期工事区間はⅠ期工事区間と合わせて「歴史・学術ゾーン」と位置付けられ、既存の街路樹であるイチョウを保存して整備されることになっていました。しかし、区は、Ⅱ期工事区間の30本のイチョウを伐採する請負工事契約を締結し、そのうち2本のイチョウを伐採し、さらに伐採を進めようとしています。原告をはじめとする住民は、道路整備には反対ではなく、Ⅰ期工事と同じようにイチョウを残して歩道拡幅するように求めています

未明に着手、イチョウ2本を伐採 千代田区 神田警察通りの並木 抗議住民を警官隊が取り囲む(2022年4月27日 東京新聞)

東京・千代田区「神田警察通り」のイチョウ伐採問題 これまでの経緯、取材記者の見方は?(2022年4月27日 東京新聞)

区が街路樹を伐採する請負工事契約を締結する際に、ガイドライン変更に必要な手続が取られず、区議会で虚偽答弁を行われるなどの重大な問題がありました。虚偽答弁によって区議会の議決を得たことは、契約締結の適正確保のために議会の議決を要するとした地方自治法96条1項5号の趣旨を没却するものです。虚偽答弁を前提とした議決は同号の趣旨に反し無効であり、工事契約締結は違法になると考えられます。

また、同工事請負契約では、健全なイチョウを「枯損木」として伐採するなど多くの問題があり、不要な支出を禁じる地方自治法2条14項、地方財政法4条に違反しています。

第一回口頭弁論期日が11月8日(火)16時から東京地裁703法廷で行われ、原告意見陳述が予定されています。不必要なイチョウ伐採による環境破壊、住民参加を軽視する千代田区の状況について司法に問わざるを得ない現状をお伝えしたいと思います。原告訴訟代理人の一人として、みなさまに関心を寄せていただき、傍聴にお越しいただけますようにお願い申し上げます。

また、期日後に記者会見を以下の通り実施します。報道関係者の方々には記者会見にもお越しいただければ幸いです。

(記)

(第一回口頭弁論期日)
日時:2022年11月8日(火)16時00分~ 
場所:東京地方裁判所703法廷

(記者会見)
日時:2022年11月8日(火)17時00分
場所:司法記者クラブ(千代田区霞が関1-1-4 東京高等裁判所内)
会見出席者:原告2~3名、原告訴訟代理人弁護士2~3名

※原告のうち1名は、お顔とお名前は出せませんのでご了承ください。
※記者会見への参加は報道関係者のみとなりますのでご了承ください。


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