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乾杯!

どんなに考えても飲み会に参加した記憶がない。人と楽しく会食っていうのが苦手でそういう空気の流れを感じるとソロリと逃げていた。

友人がいない訳ではないがやはり「類は」である。何かあったときなどはお互いに連絡はとる。とるが「飲みに行こうぜ」にはならない。もう何年も付き合いが続いてるが、1度も。

会社での飲み会も経験がない。誘われても「不参加で」と毎回同じ返事を返す。会社での飲み会での話って何がある?接点ってある?色々考えて、「不参加で」となってしまう。

ところが、である。事件は起きた(違うか)。今のバイト先のドラッグストアーでのこと。
「人の出入りあったんで顔見せかねてBBQやるから時間あけといて」
私からすれば「はあ?」である。参加か否かではなく「時間あけといて」である。しかも費用は「食べた分とかで計算する」ので今は確定しないと。とかって何?と聞いたが笑って流された。家族同伴も許可とかで、これまたビックリ。

当日。店は当然開店してるわけでシフトでマジメに仕事してる人。裏で準備してる人。買い出ししてる人。仕事中にもかかわらず時折まぜに行く人。入り乱れて祭みたいだった。

いざ時間となり始まりました。
店はまだ開店中なので夜班に任せて昼班は
「乾杯!」
生まれて初めての経験でした。赤ちゃんやチビたち連れて参加の人もいました。
赤ちゃんやチビの相手は交代で。楽しい時間でした。

「今度また、やるから時間あけといて」

もちろん「はいっ!」です。このバイト先限定ですが。あんな楽しいこと、知らなかったとは。早く全てが落ち着いてみんなで

乾杯!

できますように。

作品は観る者がいないと成立いたしません。観る者が1人でも成立いたしますが多ければそれだけ物書きという者ははりきるのです。観る者が育てるという役を選んでくれたなら物書きは安心して書くができるでしょう。