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むこうのくにへ

昨日はオールリモートで製作された劇団ノーミーツさんの「むこうのくに」を、観劇させてもらいました。
今年の4月に旗揚げしたばかりの、打ち合わせもお稽古ももちろん本番も、全てリモートで行うNo meets を守りながら濃密な舞台をお届けするがコンセプトだそう。(公式サイトより
いやーー、面白かった!お話の内容は私世代にはやや若めかなって現代の青春もので眩しいんだけど、とにかくそのシステムがいろいろ新しくて感心してしまった。(観劇中、チャットあり、スクショOK、SNS中継OK(でも必ずハッシュタグは付けてくださいね!の後押しあり)
今回の事態で無観客のオンライン演劇はいくつか観たんだけど、それとはまた違うリモートドラマを生で観ている感じ。自然にお話が進んでいくのでぱっと見、気づかないけどきっとこの画面の切り替えやエフェクトの入れ方とかライブでするのはすごい技術なんだろうなあと思う箇所が素人目にもたくさんあったな〜。
もちろん役者さんも生で演じているので長台詞や盛り上がるところはすごい緊張感。


2時間半全く長く感じない面白さでした!
私が観た千秋楽はなんと1,400人もの人が観劇したそうで、2,500円のチケットを買った人がそんなにもいるということ自体が、これからリモートライブを考えているエンタメ業界すべての希望ですよね。
お芝居が終わって主宰の方の挨拶が数分あった後、役者さん全員が物販のTシャツを着て再登場したのも素晴らしかった。そういうガッツ、好きだよ!

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今回の自粛期間リモートドラマはいくつか観たけど、どれも(話の出来はそれぞれ個々に感想がありますが)惹かれるものがあって。
こういう事態になって、通常のお仕事ができなくなってしまった監督、スタッフ、役者さんが「どうしよう?でもこれなら出来るんじゃない?描いてみない?」「面白そうだけど出来るかな?俳優さんにも負担かかるよね?」「いやとりあえずやってみましょう!やりたい!」というような熱さや勢いを感じるんですよね(ほんとにそんな会話があったのかは知らないけど)。
それはそもそも物を作る喜びの原点で、どのドラマの役者さんも生き生きしていて観ている方も嬉しくなるのだと思う。

もちろん生の舞台が再開して、アフタートークで語り合って、お疲れ様!とハグし合う世界に早く戻りたい。
でもこんな事態になったからこそ、私たちはそれでもやはり何か作って届けたいという気持ちがあるんだ、そしてまだまだこんな方法があるんだということに気付けたんだなーと未来を感じる夜でした。

劇団ノーミーツさんの「むこうのくに」は追加公演が決定!
主題歌も担当しているYOASOBIさんの世界観が好きな人は絶対ハマると思うので、ぜひ!


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