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デザイナーとしての歩み06【女子美術短期大学_短大1年】


女子美短大の生活が始まった。
東京はすごい人だ。
みんなすげー歩くのが速い!
そして、みんな夜いつまでも起きている。アパート最寄り駅の小さな商店街でさえ0時過ぎても明るく、大変な人でごった返していた。

女子美では、友達もでき、
補欠3位で合格したわりには、まぁ楽しく過ごせた。
なんとなく、波長の似た人間の集まりで、実に平和な空気だった。

思い出の授業といえば
「美術史概論」かなぁ。
世界の美術の歴史の学科授業だったが、
先生が毎時間暗幕を引き、部屋を真っ暗にして、スライドを照らしてマイクで講義する。
あの真っ暗状態が抜群に眠気を誘い、ワテはどうしても毎時間眠ってしまった。今となっては勿体ないことだ。。。そういう空虚な思い出だw。

それから「色彩学」だ。
ブライトトーンだの、ビビットトーンだの、ダルトーンだのだか忘れたが、
要は激しく鮮やかな色み、とか
淡い色み、とか、
ちょっとグレーがかった色み、とかを
チップをスケッチブックに円状に貼っていった。あれはなんとなく今でも役立ってるかなー。

目が覚めるような内容だったのが「デザイン理論」。
デザインは、内容を表現しているようで、同時に真実を隠蔽している、みたいなはなし。
例えば、いちごジュースに、デザイナーがピンク色やいちごのイラストを配する。ところがジュースは無果汁だったりして、
消費者を欺いてますね、みたいなことだ。
デザインが利益追潤に利用されてるではないか、というもの。
これは面白かった。

卒業制作ではポスターを2枚制作した。レオ先生が結構褒めてくれた。多分良い成績を付けてくれたような気がする。
(レオ先生は確か、ドッグフードビタワンの絵を描いた方だった。レオ先生自身、あのイラストのワンコに似たお顔をしていらっしゃった。)

2年間の学生生活はあっという間だった。入学した翌年には卒業だ。
東京の空気感、オシャレや文化、歴史。。。多感な時に東京に出してもらって、親には感謝だ。

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