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急に体脂肪計が家にやってきた話

うちの旦那は暑がりである。
起床後シャワーを浴びてから
猛烈強風の扇風機の風を浴びたいらしい。
ところが我が家の1階には扇風機が1つしかなく、
旦那はここ数日、
洗濯物の部屋干しに使っている扇風機をえっちらおっちら運んできては風に当たり、また元の部屋に戻す日々を送っていた。
狭い家の中で、扇風機を運んだり戻したりはめんどくさい作業だ。
「今日、会社帰りにもう一台新しい扇風機を買ってくる」と元気に宣言して彼は家を出た。

夜、帰宅すると
彼は体脂肪計を買ってきた。
世の中には不思議なことがあるものだ。彼曰く、
前から欲しかったのだと。
それはそれは初耳でございました。
なぜ扇風機を買わなかったのかは面倒なので問い詰めなかった。

ワテは自分の体型や体重などに対して
まずいな、という認識はあるものの、
だからどうこう対処したい、という認識までは持ち合わせていない。

そんなワテに、旦那は、取説を片手に、
「きみのことも登録するから体脂肪計の上に乗りなさい」と言った。
ワテがボテボテとした体で乗ると、
体重、体脂肪率以外にも
多くの項目を、無断で、短時間で計測されてしまった。別に頼んでないぞ。
旦那は充実した表情で
「なになにの項目はいくつだから。。。」と取説を参照し、
「標準より少し上だね」などと
特に得られるもののない結果を次々にワテに発表した。標準より少し上だからなんなのだ。そもそもその項目名がむずくてなんの数字だか分からん。
ワテは47歳だが、
なにかの年齢が48歳並みで、
なにかの年齢が36歳並みと言われた。
言われたところでなんの感想もないし、
だからどうしよう、というものもない。
まぁ旦那が得意気だったからいいだろう。多分またすぐ飽きるだろうが。

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