画像1

二月の太陽

坂上智守
00:00 | 00:00
最後にライブをしたのが、去年の2月14日でした。
今年の2月に入ってから、この一年間のことをずっと考えていました。
変わったものもあるし、変わらないものもあります。
あっという間で、長い一年でした。
今年の3月14日に曲を公開しようと思い立ち、すぐに作り始めました。
なんとなく、今の自分の気持ちを、そのまま録音しよう、と決めました。
iPhoneのボイスメモで、自宅で弾き語り一発録り、編集も一切していません。
お聞き苦しいところもあるかもしれませんが、興味のある方は、ぜひ聴いてみてください。
Cover Photo by Daryan Shamkhali on Unsplash→https://unsplash.com/@daryan



二月の太陽  作詞・作曲 坂上智守

開け放した窓の向こうに
高く昇った二月の太陽
風が運んでくる街の音
出かける前のなんてことない時間

満たされない日々 やらなきゃいけないこと
あの日からひとつも増えない たからもの
ひとりぼっちが集まってできたみたいな街
君といた街

白く吐いた息の向こう 赤いライトの横断歩道
痛いくらい冷たくなった ささくれ立った指
全部ちゃんと覚えてる 同時に指差した飛行機雲
君にまだ渡せてない言葉

最後に君と歩いたのは
遠くに見えるのに
まだほんの一年前のことなんだね
見せたいもの たくさん貯まったよ

もてあました日々 触れなきゃいけない場所
触ったら ちゃんと痛かった場所
産まれる前でさえ 今という未来を 
ちゃんと持ってたから また君に会える

ポケットの中繋いだ 手を離したくなかったこと
触ったらちゃんと痛んだ 場所にいた人
巻き戻すことはできない だけど大丈夫あの日に
何も 置いてきてない

会いたいと会えないが 僕らの間に割り込んで
結び目がほどけたら 何度だって結ぶよ
ため息や涙にすら なれなかったものはみんな
ひとつもいらないものじゃない
それらがぼくらを繋いでる

窓を閉めて玄関へ行くよ
君にまだ見せてない腕時計をはめるよ
今度会った時どんな風に君に
自慢しようかなとか考えながら
ドアを開ける

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?