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魅力的な人とは


演劇はあまり見たことがない。昨年、友人が出演しているからと、小さな箱の演劇は見に行った。有名な演劇とは違って、ストーリーもオリジナルだし、手作り感はあったけど、それも含めて新しい体験だった。

演劇や映画、アニメなどもそうだけど、何が人を惹きつけるのだろう。もちろんストーリーは大事。その上で、キャラクターが個性的であることもポイントのひとつだ。

特に、なんでもできちゃう万能キャラみたいなのがいないことは多い。敵キャラでめちゃ強い!ってのはあるとはいえ、それを凌駕するチートキャラがいることはあまりない。いろんなキャラがいて、凸凹しながらも協力して敵を倒したり、何かを達成したりする。

ある演劇の話を聴いていて、「魅力的」というワードがたくさん出てきたので、何があると「魅力的」と映るんだろうとふわっと考えていた。記憶が曖昧なので詳細な言及は避けるが、その演劇は、個性的なキャラが集まって、ミスコンのようなナンバーワンを決める、というような感じの話だった。

ただ”個性的”であることがイコール「魅力的」となるのか?
そもそも”個性的”とは?

個性的であるとは、他と異なる要素があったり、特徴があったり、そういうことだ。人間だれしも似たようなところがあるにしても、個として別であるから、それぞれが個性的であると言っていい。それでも注目される人もいれば、目立たない人もいる。その差はなんだろう?

正直答えは出せていないけど、その”目立つ”、”目立たない”にも関係するのではないかな?と考えている。たまたま時代とマッチした活動をしているとか、より多くの人の目に触れられたとか、そういうタイミングみたいなものもあるのではないか。

同じサービスやアプリを使っていても、規模や方向性が違うとまったく異なる活動になる。ヒーローものの映画がいくつかあるが、例えばある映画Aのキャラのうちの一人が、別の映画Bのストーリーに加わったとしたら、ストーリーの展開自体も変わってくるだろうし、そのキャラの能力が活かされるかどうかも変わってくる。

魅力的であるかどうかは、個性的であることは必須、というよりそれはベースとしてあって、映画や演劇、アニメなどはそれぞれに注目が集まっているから魅力があるように見えるのだろう。注目もされないような、背景と同化しているような登場人物などには魅力を感じる部分が少ない。

現実世界も様々な人がいる。注目をされている人、そうでない人もいる。万能選手で誰からも好かれる人はいないだろう。そんなチートキャラはいない。好き嫌いがあって、得意不得意があって、成功も失敗もあって、完璧じゃないから個性的だし、魅力がある。できればみんなが注目されるような世界がいい。そういうわけにもいかないけど、少なくとも半径数メートル範囲では、見てくれる人がいるとうれしい。








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