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消費税の秘密を教えます

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2023年10月から導入されるインボイス制度など、消費税について楽しみながら理解を深める記事を書いていきます。
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記事一覧

消費税を愛する人、憎む人

前回の記事では、消費税とは取引関係にある事業者どうしのコストの押し付け合いを引き起こす 最も嫌われる税金 だという話をしました。 もちろん消費者だって『被弾』します。 消費税は最終的に消費者に負担させるというのが建前であり、消費税率が上がるたびに物の価格は上がるからです。 実際には、消費税を納税しているのは事業者であり、しかも赤字になる場合であっても納税しなくてはいけないのです。だからこそ消費税は最も滞納の多い税金なのです。 しかし、そんな消費税であっても一部の日本

嫌いな税金ランキングで連続1位を獲得している消費税の話

前回の記事では、消費税は消費者ではなく、主にお店(事業者)が負担しているということについて説明しました。 消費税はお客さんから預かったお金を納税しているのではなく、以下の計算によって算出された金額を納税しているのです。 売上×(10/110)が消費税の納税額 ただし、仕入×(10/110)を引くことができる まとめると、事業者(お店)にとっての消費税の納税額は、 売上×(10/110)ー仕入×(10/110) =(売上-仕入)×(10/110) =粗利益×(10/1

消費税を負担しているのは消費者ではなくお店だったという話

お店は常に粗利益を最大化したいと考えている前回の記事では、ビジネスとは『粗利益を最大化するゲーム』だということをお話しました。 少しおさらいすると、

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消費税にはオモテの顔とウラの顔がある

前回「消費税に翻弄された平成という時代」という記事を書きました。平成元年に導入された消費税は日本人の生活にすっかり定着し、消費税がなかった頃のことを思い出すことすら難しくなりました。 消費税が何の変哲もない普通の性質をもった税金であれば問題ないのですが、実際は消費者、事業者ともに大きな負担を強いられ、知らず知らずのうちに日本人の未来を悪い方向に大きく変えてしまいました。 せっかく令和になったのですから、平成の日本を衰退させた消費税にはそろそろ退場してもらうのがいいでしょう

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消費税に翻弄された平成という時代

DAIGOの祖父が導入した消費税消費税が導入されたのは今から30年以上前の平成元年(1989年)4月のことです。 消費税を導入した当時は竹下登内閣。竹下元総理のお孫さんと言えば、皆さんご存知、メンタリストの人ではなく、『ウィッシュ』のDAIGOさんです。北川景子さんの旦那さんですね。 導入する当時の世論は、反対一色でした。あんなに反対の世論が強かったのに、竹下総理もよく導入までこぎつけたものだと思います。当時のテレビでは、こんな議論がされていました。 子どもまで実質的に

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【資格】消費税法能力検定2級という試験

税金を学ぶ機会は意外と少ない簿記検定は書店にテキストや問題集がたくさん並んでいますが、税金については初歩的な内容を体系的に学ぶ機会はほとんどありません。 社会人になりたての頃、会計は勉強する素材がたくさんあるのに、税金についてどうやって勉強したらよいのだろうか?と疑問に感じていました。 税金に関する書籍や通信教育を受けてみてもあまりの分かりにくさにショックを受けたのをよく覚えています。 税法が難しいのは今ではよく分かっていますので、諦観しています。 税法とは一読理解、二読

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